第七千十三話 大戦中に
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第七千十三話 大戦中に
ルーマニアはかつては王国でした、その頃のお話です。
第二次世界大戦ではルーマニアは枢軸側についていました、それでドイツにもかなり友好的な上司の人達が発言権を持っていました。
この時上司の上司の人は最初何も言いませんでしたが。
戦局が移るにつれその人はルーマニアに囁きました。
「日和見と言われてもな」
「それでもずらか」
「君と国民は生き残るべきだ」
こう囁くのでした。
「その為に私はあらゆることをするつもりだ」
「では、ずらか」
「ドイツは負ける」
上司の上司の人は言いました。
「だからだ」
「ここは、ずらか」
「責任は私が取る」
他ならぬご自身がというのです。
「ここはあえて強権を発動することもだ」
「されるずらか」
「そうする」
上司の上司の人は何かを決意していました、そのうえで戦争が連合側に傾いていくのを見ていました。
第七千十三話 完
2018・5・5
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