142部分:ヴァルハラの玉座その二十三
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った。そこに金色の髪と瞳を持つ女がいた。
「卿がこの艦隊の司令官だな」
「左様」
見れば黒い軍服とマントに身を包んでいる。それが如何にも帝国らしかった。
「我が名はクンドリー」
そして名乗った。
「クンドリー=フォン=ニーベルング。それが私の名」
「カレオール博士のところにいた女か」
「そうだ」
クンドリーはジークフリートの言葉に答えた。
「そして私もまたここにいる」
「貴様は」
その言葉を聞いたジークフリートとタンホイザーは同時に声をあげた。
「ジークフリート=ヴァンフリートとタンホイザー=フォン=オフターディンゲンか」
クンドリーから男の声と女の声両方が放たれていた。異様な声であった。
「私はクリングゾル=フォン=ニーベルング」
「何故ここに」
「我が血族の身体を借りた。卿等に会う為にな」
「クッ」
「オフターディンゲン公爵」
クンドリー、いや彼女の身体を借りたクリングゾルはタンホイザーに顔を向けてきた。
「卿が探しているのは。この女だな」
「ヴェーヌス!」
クンドリーの腕の中が輝きそこに一人の美しい少女が姿を現わした。
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