第二章 〜再会のクロスベル〜 外伝〜それぞれの再会の鼓動〜
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ていない?……それとも”昔”の関係で何かあったとか……」
「ふふ……それこそまさか、ですわ。過去は過去――――わたくしの愛と献身の対象が変わる事だけはあり得ません。ですからどうか、ご安心ください。」
アリサの問いかけに目を丸くしたシャロンは苦笑しながら答えた。その後休憩を終えて後片付けをしたシャロンは退室した。
「……やっぱり最近ヘンよね。妙に優しかったり昔を懐かしむようなことを。!来たわね――――」
シャロンの様子を見守り考え込んでいたアリサだったが、ARCUSUから鳴り響く”Zの輪”の音に気づき、通信を開始した。
「ふふっ、こんにちは。」
「一応、指定した時間だがそちらは大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫。仕事の区切りは付けたから。それじゃあ二人とも、段取りを詰めましょうか?」
そしてアリサはある人物達と今後について話し合い始めた。
〜パルム近郊、アグリア旧道〜
「ええ、ええ………私も”やり残し”を片づけたら出発するつもりです。ふふ――――それでは現地で。」
一方その頃通信を終えた眼鏡の娘――――旧Z組の一人にして”魔女の眷属”の一人であるエマ・ミルスティンはARCUSUを元の場所に戻した。
「ふう、もう少し早く掴めていればこの地でも会えたんだけど……ふふっ、でももうすぐね。」
「まったく。嬉しそうにしちゃって。しかし人間ってのは面白いことを考えつくわねぇ。あの皇子が隠しもってた”遠話”のアーティファクトを通信網に利用するなんて。ま、あの裏技使いの遊撃士も絡んでいそうだけど。」
するとその時エマの足元から声が聞こえ、声が聞こえた方向にエマが視線を向けるとそこには黒猫がいた。
「ふふ、それとアリサさんの協力があってこそね。つくづく色々な人達の縁に助けられているわね。」
「”秘蹟”を守る一族としては本来どうかとは思うけど。でも―――何だかアイツ妙な事になってるみたいね?あの皇子が設立した分校への派遣の件もそうだけど、ゼムリアともディル=リフィーナとも異なる世界から現れた”魔女”―――それも”予知能力”なんてとんでもない”異能”を持っている人物の担当を受け持つ事になったんでしょう?そんなとんでもない人物とアイツがそんな関係になるなんて、とても偶然とは思えないわね。」
「ええ、しかもプリネ皇女殿下達の話だとその”魔女”の方―――ゲルドさんが見た”未来”で今後起こりうる可能性があるリィンさん達の戦いでゲルドさんがいたとの事だから、その戦いにゲルドさんがいる”意味”もあると判断したゲルドさんが自ら分校に来たそうだから、”次の演習地”で実際に会ってゲルドさん自身の事やゲルドさんが見た”未来”がどのような”未来”なのかを訊ねる機会が
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