第二章 〜再会のクロスベル〜 外伝〜それぞれの再会の鼓動〜
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葉を濁した様子の問いかけに不思議そうな表情で首を傾げて問いかけた。
「えっと……その………ティオ主任が1年半前まで財団の出向で所属していた部署の同僚の方の事で聞きたい事があるんですけど…………」
「私が1年半前まで財団の出向で所属していた部署――――”特務支援課”の……?―――ああ、なるほど。フフッ、そのくらいでしたらお安い御用です。ですがその代わり、アリサ室長がたった約2週間で、しかも敵対関係だったにも関わらずリィンさんに”落とされた”経緯を教えてくださいね?」
恥ずかしそうな表情で遠回しな問いかけをしたアリサの問いかけを聞いたティオは首を傾げたがすぐにアリサが誰の事で自分に訊ねようとしているのかを察し、静かな笑みを浮かべて答え
「ええっ!?」
「フフ……――――それでは失礼します。」
自分の問いかけに驚いている様子のアリサをティオは静かな笑みを浮かべて見つめた後通信を切った。
「ふう……彼女に会えるのは嬉しいけど。スケジュールが山積みなのは何とかしたいわね………」
「―――お嬢様、失礼します。」
ティオとの通信を終えたアリサが一息ついて今後の事を考えていると扉がノックされ、アリサにとって馴染み深い声が入室の許可を訊ねた。
「あ、うん、入って。」
「お疲れ様です。紅茶をお持ちしました。」
「あ……もう3時なんだ。ありがと、シャロン。よかったら付き合ってちょうだい。それと、みんなには――――」
「ふふ、コーヒーとお菓子をお出ししておきましたわ。」
アリサの許可を聞いて入室してきた紫髪のメイド――――ラインフォルト家に仕えているメイドにして結社”身喰らう蛇”の”執行者”の一人でもあるシャロン・クルーガーが持ってきた紅茶とお菓子で、アリサはシャロンと共に休憩をしていた。
「は〜、生き返るわねぇ。ホント、シャロンのお茶とお菓子はオアシスというか生命線だわ。」
「ふう……頑張っていらっしゃるのはいいのですが少しは潤いも大事にされませんと。たまにはZ組や特務部隊の皆さんと連絡をお取りになっては如何ですか?」
「悪かったわね、潤いがなくても。フフン、でも言われなくてももう少ししたら”彼”にも――――……………」
シャロンの提案に呆れた表情で答えた後得意げに反論しかけたアリサだったが、すぐにシャロンに乗せられた事に気づくと頬を赤らめて恥ずかしそうな表情でシャロンから視線を逸らした。
「あらあら、言わずもがなでしたか♪そう言えば先日、ラウラ様やフィー様、ステラ様と通信で話されていたみたいですけど。」
「さ、察してるんならわざわざ言わないでちょうだい!……もう、それよりも自分はどうなのよ?最近、本社を空ける事も多いし、母様の手伝いばかりし
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