第44話 アガットの危機
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月華掌』!!」
気を溜めたジンさんは渾身の力で突きを放った、それが電撃に当たると電撃は四散してしまった。
「凄い、電撃を素手で消してしまうなんて……」
「出来たわ!喰らいなさい、『ナパームブレス』!!」
エステルさんとヨシュアさんが放った火属性のアーツがオウサマペングーを巨大な爆発で包み込んだ。
「グ、グワァァァァァァ!?」
全身が炎に包まれたオウサマペングーはパニックを起こしてしまい他のペングーたちも動かなくなってしまった。
「今よ、必殺!『桜花無双撃』!!」
「はぁぁぁ!『漆黒の牙』!!」
「これで決める!奥義、『龍閃脚』!!」
「蒼き炎よ、我が剣に集え!『蒼炎ノ太刀』!!」
全員で放ったSクラフトをまともに喰らったオウサマペングーは跡形も無く消え去った。他のペングーたちはオウサマペングーがやられると一目散に逃げだしていく。
「ふう……何とか撃退できたみたいだね。でもモタモタしていたらまた襲ってくるかもしれない」
「ふむ、とっとと街に戻った方が良さそうだ」
「うん、急ぎましょう!」
俺たちは急いで街に戻り教区長さんの元を訪ねた。
「教区長さん!ゼムリア苔を採ってきたわよ!」
「おお……本当かね!?」
「確認をお願いします」
「……確かにゼムリア苔だ。よくぞ、こんなにも早く採ってくることができたものだ」
俺たちはゼムリア苔の入った瓶を見せると教区長さんは感心したように呟いた。
「これで薬は出来るのか?」
「ああ、勿論だとも。奥で調合するから少し待っていてくれたまえ」
教区長さんはそう言うと教会の奥に向かったので俺たちも付いていった。
「万物の根源たる七耀より聖別された蒼と金、ここに在り。万物の流転司る女神の秘跡、浄化と活性の融合を成したまえ」
ゼムリア苔を他の材料と混ぜていき調合する、そして最後に教区長さんが空の女神に祈りを捧げた。
「……うむ、これで完成だ。さあ持っていきなさい」
教区長さんは綺麗な色をした薬の入った瓶を俺たちにくれた。
「うわぁ、綺麗な色ね。これって飲み薬なの?」
「ああ、内服薬だ。毒を消すのではなく患者の免疫力を飛躍的に高めて自然治癒をうながすわけだな」
「ふむ、東方の医術に通じる所がありますな」
「たしか漢方だったか……あれと同じ発想と言ってもいいだろう」
漢方……そういえば前にユン老師の元で修行中にフィーが風邪をひいた時にユン老師が飲ませていたな。フィーは酷く嫌がっていたが効果は抜群だったのを覚えている。
「さあ、急いでその薬を届けてやるといい」
「うん、分かったわ!」
俺た
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