第44話 アガットの危機
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ニッツ号』の運ぶ荷物に紛れて侵入すると言う大胆不敵な作戦を考えて遂に実行される時がやってきた。
「じゃあわたしたちはここでお別れだね」
「皆さん、作戦の成功を祈っています」
わたしとリィンは発着場でライプニッツ号に乗り込むエステル、ヨシュア、アガット、ティータを見送りに来ていた。
なんでティータまで行くのかというと要塞に荷物を運ぶとき生体感知器をかけられるのだがラッセル博士の発明品にそれを妨害できる装置があったらしく今回の作戦が実行されることになった、でもそれはティータにしか動かせないらしいのでこうして同行することになった。
因みにそれを知ったアガットは大反対、説得して何とか納得はさせたがその時の姿がわたしに対して過保護な対応をするリィンや西風の皆によく似ていた。
「リート君とフィルはあたしたちを見送ったらロレントに戻るの?」
「ええ、そろそろ帰らないとアイナさんに叱られてしまいますから」
「ん、お手伝いもしないといけないしね」
「アガットさんもありがとうございました、お体に気を付けてください」
「ああ、お前らも達者でな」
エステルたちと挨拶をしてるとティータがギュッと抱き着いてきた。
「ティータ?」
「フィルちゃん、色々とありがとうね……」
「ん、ティータも気を付けてね。何かあったら絶対にわたしが駆けつけるから」
「うん!」
ティータはわたしから離れるとリィンに頭を下げた。
「リートさんも色々ありがとうございました」
「ティータ、こっちこそありがとう。ラッセル博士が無事に救助されることを祈ってるよ」
「はい、本当にありがとうございました」
そしていよいよ作戦が実行される時間となりライプニッツ号はレイストン要塞に向けて飛び立っていった。
「いっちゃったね……」
「ああ……皆さん、無事を祈ります」
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