第43話 黒装束の襲撃
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た。
「あなたは、アルバ教授じゃないですか」
「……っ!」
フィーはアルバ教授の姿を見るとリィンの背中に隠れてしまった。
「お久しぶりですね、まさかツァイスでも会えるとは思ってもいませんでしたよ」
「……お久しぶりです。教授は紅蓮の塔を調べに来ていたんですか?」
「ええ、でもその前にエルモの温泉地で温泉に入ってきたんですよ。いやぁ、あそこの温泉は素晴らしいですねぇ、頭が冴えわたって今ならいい結果が出せそうな気がしますよ。今はツァイスで道具をそろえてから紅蓮の塔に向かおうとしてた所です」
「ではまだ紅蓮の塔には行ってないんですね、それならちょうど良かった」
「おや、何かあったのですか?」
リィンは紅蓮の塔に黒装束の集団がいることをアルバに話した。
「……なるほど、そんな輩がいるんですね。はぁ〜、良かった、危うく鉢合わせになるところでしたよ」
「今遊撃士の方々が紅蓮の塔に向かったばかりなので暫くは近づかない方がいいですよ」
「ご忠告ありがとうございます。ですがそうなるとトラット平原道で見たあの少女が心配ですね……」
「少女?……それってまさか紅いツナギや帽子を身に着けた女の子じゃないですか?」
「おや、よくわかりましたね、その通りです。この街の途中にあるトラット平原道の分かれ道でその少女が紅蓮の塔の方に向かっていたんですよ。声をかけても振り返らず行ってしまいましたね」
「そんな……!!」
「リート!」
「ああ、急ごう。アルバ教授、すいませんが今はこれで失礼します!!」
リィンとフィーはアルバの話を聞いて大急ぎで紅蓮の塔に向かった。
「王国軍は何をやっていたんだ!ティータを見逃すなんて!」
「不味いね、今頃エステルたちが紅蓮の塔に入ったくらいだからもう戦闘が始まってるかもしれない」
「そうなっていたら最悪巻き込まれてしまうかも知れない。いくらB級遊撃士のアガットさんがいるとはいえあいつらは油断のできない奴らだ、何が起こるかは分からない!ティータが塔に入る前に何とか合流するぞ!」
「了解!」
リィンとフィーは急ぎ紅蓮の塔に向かった。
紅蓮の塔に向かったリィンとフィーだったが道中ではティータを見つけることはできなかった。
「草原をあちこち探したけどいなかった、という事は……」
「もう塔内部に入ってしまっているのか……くそっ、エステルさんとヨシュアさんに申し訳がない!」
「まだ終わった訳じゃない、今から行けばまだ間に合うかも知れない」
「……そうだな、後悔はやってからしよう。行くぞ、フィー!」
「ん、了解」
二人はそう言うと紅蓮の塔内部に入っていった。魔獣を倒しながら塔の屋上に向
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