第3章 リーザス陥落
第108話 ランス絶体絶命?
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かどうかが分からず、更に魔法を斬ってのける男だから 成功する訳ない、と判断したのだ。
「アイツは化け物だけど、カオスに加えて、コイツも人間達のトップなんでしょ? 最悪人質にとって色々要求すれば良いじゃん。殺す、若しくはリーザスからいなくなればとりあえずはOKって事で」
「そんな簡単に行くかなぁ……? あのガキ……ごほんっ、アイツの強さは身に染みてるし。こんなバカっぽいヤツと比べ物にならないと思うけど」
ガーネットの意見も最もだ。直接ユーリと戦った事があるからこその意見。そして、他の2人もそれに関しては同意だった。
最強の魔法――黒色破壊光線を斬った時の戦慄は忘れようとしても忘れられないものだから。
「ランス様っ!!」
「……あの馬鹿。洗脳されてるのか」
シィルとユーリがまず到着した。続いて他のメンバー達も合流。
「って、なんであっさりやられてんだよ。洗脳って、結構精神力で何とかなるもんじゃないのか?」
「そーよねー。志津香ってば、愛の力で魔人の洗脳を跳ね返したって言うのにさー」
「な、何を言ってんのよ!」
「どーどー、志津香落ち着いて……」
心配、と言うよりランスのやられように呆れかえる者達が殆どだった。
「あぁんっ、ダーリンっ!」
「ランス様っっ」
心配してるのは、リアとシィルのみだ。
「さぁ、ここで終わりにするわよ。私の洗脳でこいつの潜在的な力はより引き出してあるし。……結構な力があってビックリって感じよね。さぁ、どうする? 命が惜しかったらこの城から」
トパーズは、殺す――とは言っても やはり ユーリの事、その恐怖は覚えている為、ここは撤退を促そうとした。……が。
「ふむ。一度死合ってみたいとは思っていた。……あのコロシアムの時からな」
「僕も同感です。……こんな形とは思わなかったですが。多勢に……とも思いますが、魔人の使途がいる事、更にランス殿の潜在能力を引き出された事、それらを総合させると、最早数の有利は、あまり言えないかと。……相手にとって不足はありません」
「次代を行く若者。……解放軍の将が相手か。ヘルマンの血沸くと言うものだ」
やる気が出てくる前衛の3人、リック、清十郎、トーマ。
「よーーっしゃ、手加減いらねぇよな? うんうん。ちょっと面白そうだ」
「がんばってねーん」
楽しそうに剣を構えるミリと、これまた楽しそうに観戦するロゼ。
そして、此処からがランスにとって残酷なもの。
「……ふ、ふふふ。日頃の鬱憤の全てを魔法に変換するわ」
「これは不可抗力よね。……何も命令されてないし、うん。もう1人の御主人様の為、ってヤツだし」
「えーっと、フェリスは今はユーリさんが―――なんて、野暮な事は言
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