暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第108話 ランス絶体絶命?
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る訳じゃない。……ランスだけだったら120%サボるけど、と言うのは秘密だ。










 そんなこんなで、障害物をものともせず、先へと進み…… ランスが真っ先に到着。

「こらーーー! 誰だ、チーズ転がし祭りをやってるヤツは!」
「はい、私〜〜」

 ひょい、と飛び出してきたのは、見覚えのある女。

「おほほ。使途だ。魔人ほどじゃないが、ざっくりいきたい気配を感じるぞ」
「あ、カオス。……ノスの命令だけど。まぁアイゼル様の為、って事で私も頑張らないと、だしー」

 あまりやる気が無さそうな感じがする使途トパーズ。
 今回のコレはノスの命令だった。秘密裏に人間と、そしてカオスを消す事、と。ノスは何処となくアイゼルを疑っているらしく、念には念を入れてその使途に命令を下したのだ。

 勿論、主はアイゼルだから、絶対権の様なものはない、が 力の差を考えたら従わない訳にはいかないだろう。ノスの実力の高さは知っている。アイゼルよりも遥かに上だと言う事が。……つまり、逆らえば殺されると言う事も判るのだ。

「と言う訳で―――、あっ! 向こうに裸の美女が!?」
「えっ!? どこだどこ!」

 トパーズがありきたりなワナ? 張った。ランスがどういう人物か判っているからこその作戦であり、効果は絶大だ。 
 ランスが視線を外している間に急接近し。

「えいっ!」
「あ」

 ランスに洗脳魔法を発動させた。

「えっ……、あ、ぐわっ……!!」

 元々魔抵値が高いとは言えないランス。ユーリに何度もスリープを掛けられ、更に幻覚魔法もかけられているのに、慣れる気配がないのがその証拠だ。(慣れられたらそれはそれで大変だが)
 そして更に急接近してでの魔法。一瞬でかかってしまった。

「(あ……や、やば……えーと、……俺、何を―――――)うが、うがああああ」
「ふぅ、と言う訳で、カオスと一緒にあいつらやっちゃおう、作戦開始。 もういいわよ? ガーネットにサファイア」
「こ、こうもあっさり ブレインウォッシュが……」
「そうだよね……。見てたけど、こんな簡単だったっけ……?」

 目を白黒させつつも しっかりと受け入れる宝石3姉妹の使途たち。

「さ、さっさとやるわよ。……ノスの命令だし。逆らったら、アイゼル様にも危害が及ぶかもだし」
「う、うん……。でも アイゼル様はあの人間に――」
「シャラップ。ガーネット。……私も、それは判ります。バット…… それでも、アイゼル様がファーストです」


 作戦はいたって単純。

 仲間同士で争わせている間に、仕留めると言うものだ。 
 ランスより、ユーリを洗脳した方が極めて高い確率で全滅させられるだろう、と思うのだが、洗脳魔法が効く
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