第3章 リーザス陥落
第108話 ランス絶体絶命?
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程ある大型チーズの上に咄嗟にジャンプして飛び乗る。
「く、がはははは、この程度、だーーー! とーーー!!」
そのまま、どんどん更に更に登っていく。不安定なチーズの上を足場にして跳躍し、登っていくランス。
「わ、すごいです。ランス様」
「確か、あんな感じだったか。磨きがかかってるな。動きに」
「がはははは! 前の経験が活きただけの事なのだ! これしきでオレ様を止められるかーー!」
ひょいひょいと登っていくランスの姿は、人間の動きではない。
「うーん…… たまにモンスター染みてるよなぁ、ランスって」
「ま、体力と精力だけは抜群にあるからねー。それをぜーんぶ敏捷性に持っていけば、行けるんじゃない?」
「わかるわかる。あーでも それにしても、やっぱランスよか、あっちの方に惹かれるってのも判るよな? ありゃ やば過ぎだって」
「ま、そりゃそーでしょ。あっちは化け物だし」
ランスの動きに驚きを見せるミリと的確な分析をするロゼ。
因みに2人が…… 後衛の全員が大丈夫なのは前衛に位置する男達のおかげだ。
「チーズならば切れると思いましたが、柔いですね」
「あぁ。問題ない。流れ弾だけには注意しろよ。後衛たち」
リックと清十郎が切り開く。
そして勿論、ユーリも例外ではなく。
「ああ、仕損じたヤツはオレがやるから大丈夫だ」
四散させたチーズの破片が降り注ぐが、それは全てユーリの瞬速の剣で粉微塵に分解。
「この程度、ヌルイ! ぬええぃ!」
トーマはそのままその巨体と怪力を活かして、チーズを正面から受け止めた。
「神よ……。どうか、皆さんをお守りください……。私に癒しの力を……」
「怪我しても私達が治します」
セルとクルック―がいつ穢しても良い様にとスタンバイ。
「これは…… 出番、無いかなぁ? チューリップ撃ったら逆に危ないしね」
「私の魔法もよ。爆散させるのは出来るけど…… あっちの方が確実だわ」
志津香とマリアの2人は見守る。信頼しきった目で。
「……マリス。定期的にアプローチの件だけど、ユーリに引き続き、あの異国の剣士、清十郎って人にも声かけ続ける様に。……トーマ、に関しては処遇が難しいでしょうけど、貢献してくれるのであれば、恩赦も辞さない方向で」
「はい。勿論でございますリア様。……かなみ。ユーリさんは勿論のこと、清十郎殿にも声をかける様に」
「あ、判りました」
リーザス組。リアはリーザスの強化を狙い、マリスも従う。かなみもする事は一緒だ。……いつまでもユーリの傍にいたいから、やっぱり好都合な命令である。
「出番は必要なし――だけど、警戒はしておこうか」
フェリスは鎌を担いで、頭上で見守っていた。勿論サボって
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