暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第108話 ランス絶体絶命?
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
程ある大型チーズの上に咄嗟にジャンプして飛び乗る。

「く、がはははは、この程度、だーーー! とーーー!!」

 そのまま、どんどん更に更に登っていく。不安定なチーズの上を足場にして跳躍し、登っていくランス。

「わ、すごいです。ランス様」
「確か、あんな感じだったか。磨きがかかってるな。動きに」
「がはははは! 前の経験が活きただけの事なのだ! これしきでオレ様を止められるかーー!」

 ひょいひょいと登っていくランスの姿は、人間の動きではない。

「うーん…… たまにモンスター染みてるよなぁ、ランスって」
「ま、体力と精力だけは抜群にあるからねー。それをぜーんぶ敏捷性に持っていけば、行けるんじゃない?」
「わかるわかる。あーでも それにしても、やっぱランスよか、あっちの方に惹かれるってのも判るよな? ありゃ やば過ぎだって」
「ま、そりゃそーでしょ。あっちは化け物だし」

 ランスの動きに驚きを見せるミリと的確な分析をするロゼ。
 因みに2人が…… 後衛の全員が大丈夫なのは前衛に位置する男達のおかげだ。

「チーズならば切れると思いましたが、柔いですね」
「あぁ。問題ない。流れ弾だけには注意しろよ。後衛たち」

 リックと清十郎が切り開く。
 そして勿論、ユーリも例外ではなく。

「ああ、仕損じたヤツはオレがやるから大丈夫だ」

 四散させたチーズの破片が降り注ぐが、それは全てユーリの瞬速の剣で粉微塵に分解。

「この程度、ヌルイ! ぬええぃ!」

 トーマはそのままその巨体と怪力を活かして、チーズを正面から受け止めた。

「神よ……。どうか、皆さんをお守りください……。私に癒しの力を……」
「怪我しても私達が治します」

 セルとクルック―がいつ穢しても良い様にとスタンバイ。

「これは…… 出番、無いかなぁ? チューリップ撃ったら逆に危ないしね」
「私の魔法もよ。爆散させるのは出来るけど…… あっちの方が確実だわ」

 志津香とマリアの2人は見守る。信頼しきった目で。

「……マリス。定期的にアプローチの件だけど、ユーリに引き続き、あの異国の剣士、清十郎って人にも声かけ続ける様に。……トーマ、に関しては処遇が難しいでしょうけど、貢献してくれるのであれば、恩赦も辞さない方向で」
「はい。勿論でございますリア様。……かなみ。ユーリさんは勿論のこと、清十郎殿にも声をかける様に」
「あ、判りました」

 リーザス組。リアはリーザスの強化を狙い、マリスも従う。かなみもする事は一緒だ。……いつまでもユーリの傍にいたいから、やっぱり好都合な命令である。

「出番は必要なし――だけど、警戒はしておこうか」

 フェリスは鎌を担いで、頭上で見守っていた。勿論サボって
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ