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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第6話 新たな目標と企みのある闇
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こういう時に苛つかせてくれろうなギルダーツが居ればいいが…あの後すぐに仕事に行ったからもう遅い。
それにラクサスまでクエストにいくし、マスターはまた多忙だ。頼む相手はどこにも居ない。

「…ハァ…もう少し、もう少しだけ掴める気がするんだ。もう一回…」

ここで愚痴を言おうとしても無駄。ならば、コツを掴む時間にしなければダメだ。

腰から力を入れ、握り拳を作る。そして、イメージする…


―――――妖精の尻尾の皆が、血塗れに倒れている姿を

―――――目の前に、巨大な何かが殺戮を犯す様を、ただイメージ…

「お、おおおおお…!!」

このイメージは吐き気がするが、それでも有効な事に変わりない。それに、これで近づいてくるのだ…

「まだ…だァ…!!」

このイメージには、自分が倒せないということにイラ立ち、今と同じ様に変身をしようとしている。
目の前の敵を殺したいという意思と、何も出来ない自分に腹が立つということで少しずつ怒りが込み上がっていく。

そして、気が付く。己に纏う黄金のオーラを。

「…!成功できたのか…!?…いやッ…!!」

違う。周りがオーラが違ってるだけで…ダメだ、まだ…あとちょっとで…!!

「―――――レッドさん!!」


そして、自分の名前を呼ぶ声で集中が切れ、さっきまでのオーラが放散していった
声の主へ振り返ると、そこに緋髪を三つ編みにした鎧の少女、エルザがこちらを心配そうに見ていた。


「あれ、エルザどうしたんだよ?こんな所で」

そう聞くとエルザはギグッと音が出るように固まったが、どうしたのだろうか?
いや、近くに居るのは魔力感知で解っていたが、そのままクエストへと通り過ぎるかと思っていた。

そしてエルザはすぐに我に返ると慌てたように答えを言ってくれた

「た、偶々通りかかっていたらレッドさんの声が聞こえて来ただけだ!!それよりもレッドさん!!手!手!!」

エルザが手を見ろと言うので固まった手を見る…ってうわぁ…血が滲み出ている…これは地味に痛え…てか固まってないかな?…あ、大丈夫だ。まだ動かせる

「大丈夫だ、血が出ているだけで問題ない。…っていってもこのままじゃアレだから、近くの川で軽く洗ってくるか…」

そう決めて近くに川があったな、と思いだしたので行動に移そうとすると、エルザからまったがくる


「私が治療する!クエストで怪我することがあるかもしれないから応急処置箱持っているんだ」

そういってバックから取り出す。…もう委員長に思えてくるなぁ…真面目系委員長。前世にそういう人居たなぁ…っと思い出しているとエルザがオレの両手を治療する。勿論応急処置を使って。

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