第6話 新たな目標と企みのある闇
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合格の祝いの言葉を、もらった―――――
―――――評議員の報告書―――――
X777年、妖精の尻尾ギルドにて、S級魔道士昇格試験。レッド・パッペ、合格
◆◆◆◆◆◆
「ふぅん…やるじゃない、彼。しかも今回の試験内容、ギルダーツでの決闘だって?勝ったってことでしょう?」
「いいえ、彼はギルダーツに敗れたわ。けどギルダーツが彼を見込んで合格だそうよ」
「へぇ?あのギルダーツに認められるなんて、それでも良い駒になれるじゃあない?」
そこは評議員のある部屋の一つ。休憩室として扱われている部屋に、長い黒髪ロングの少女と、青い髪を伸ばし、顔に右目付近になにやら紋章を持つ少女の二人だけ使われている。
「彼、貴女のお気に入りと同じギルドに居る様だけど、どうなのかしら?」
「いいわね。エルザと一緒に、いずれは私の楽園に招待してみるのも」
そう言う青髪の少女は三日月のような笑みを浮かべ、持っている報告書を眺める。
そして、休憩している彼女らの部屋をノックする音が部屋に響く。
「おい、そろそろ仕事の時間だ。休憩をそこまでにしていくぞ、ウルティア、ジークレイン」
どうやら先輩に当たる者から迎えが来たようだ。そして、先ほど怪しい雰囲気を出してた少女らは賑やかな声で「はーい」と返事して立ち上がって扉の外へと向かっていく。
「じゃあ、今日も頑張ろっか」
「ええ、そうね」
扉から出てきた少女たちはどこにでもいる仲のいい友として見れるが、その裏は良くないものがあるということを、評議員の者たちは7年後までには知られることはなかった―――――
◆◆◆◆◆◆
SIDE:レッド・パッペ
S級に昇格してから数日、もうS級のクエストを受けれるのに今、オレはマグノリアの外れの森にいる。
理由は単純、あのときの力を引き出そうとしている、いるのだが…
「ふん…ぬぬゥ…ッ!!」
力みすぎて、魔力しか上げていない。周りには小石が上がってくるが、違う。これではない。
この感覚ではなく、もっと違う、そう…
「…怒り、か」
怒りが変身の鍵になる。そうギルダーツとマスターに指摘され森でなろうとしているが―――――
「―――――厳しいなぁ…」
別に怒りを覚えることがないわけではない。ただ、それほど今怒ることはない。だからうまくいかないかもしれないが…
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