137部分:ヴァルハラの玉座その十八
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
国軍の陣は戦闘態勢ではなかった。ジークフリートはそれを見て攻撃命令とは違った命令を下したのであった。
「降伏を勧告せよ」
彼は言った。
「降伏ですか」
「そうだ。最早勝敗は決した」
既に完全に包囲されている。その戦力も第五艦隊の追撃によりかなり減っていた。勝敗は誰の目にも明らかであったからだ。そうした意味でジークフリートの判断は正しかった。
「既に帝国軍にも心理的圧迫を与えることにも成功した。ならばここは戦わないにこしたことはない」
「では降伏勧告ですね」
「うむ」
そして頷く。
「それでいいな」
「わかりました。では」
部下達はそれに応え帝国軍に向けてジークフリートの名で降伏勧告の通信を送る。暫くしてノートゥングのモニターに一人の陰気な顔の男が現われた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ