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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
悲しき姉妹の最後の結末
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とで金髪の女性の同様は浮き彫りになっていた。

















第三者side

インベルとぶつかり合っていたグレイ。彼は現在危機的状況に見舞われていた。

「なんだ・・・これ・・・頭がクラクラする」
「体が・・・思うように動かない」

インベルの魔法『アイスロック』氷の鎖により繋がれたグレイとジュビアは、お互いの思考力が低下しているのを感じていた。

「さぁどうぞ。殺し合うのです」

ENDを殺すための戦士としてグレイを闇へと誘おうとするインベル。彼はお互いの意志に反して戦い合う二人を笑みを浮かべながら観察していた。

(やはり計算通り勝つのはグレイ。自らの手で仲間を殺した罪は君を闇に染め上げる。ENDを倒す究極の戦士へと)

全てはインベルの思惑通りに進んでいた。ジュビアを容赦なく叩きのめすグレイ。力の差は歴然。どちらが勝つのかは火を見るよりも明らかだ。

(なんでジュビアはグレイ様をキズつけて・・・)

その時、ジュビアの心の中ではある葛藤が行われていた。

(ありえない!!ありえない!!ジュビアがグレイ様をキズつけるなんて・・・グレイ様の手で早くジュビアを・・・)

最愛の人を傷つける自らの行動に対する嫌悪。これから解放されるには早く自身が負けることが得策かと思われた。

(それもダメ!!)

だが、まだ冷静な彼女はその考えが愚かだったことに気付かされる。

(グレイ様はきっと自分を責める。だったらどうすればいいか決まってるでしょ。そう・・・自ら命を絶つ)

覚悟を決めたジュビア。彼女は手から水の剣を生み出した。

「無駄な抵抗を・・・アイスロックは“心”を閉じ込める魔法。あなたたちの思考は失われ、どちらかが死ぬまで鎖は外れない」
「この想いを閉じ込めておくにはジュビアの体は狭すぎるんです!!」
「!!」

失われたはずの思考を保ち続けたジュビア。彼女は今できる最大限の笑顔を青年へと向ける。

「出会えてよかったです、グレイ様」

別れを覚悟し自らの体を貫くために腕を降ろそうとしたジュビア。だが、その腕は一人の青年の手によって止められる。

「それも外れた、ジュビア」

聞き覚えのある声。目の前の青年もその人物の登場に驚きを隠せないでいると、二人の自由を封じる鎖が真っぷたつに斬られた。

「マルギティ=ソード!!」

破壊されたことにより粉々に砕け散る氷の鎖。二人の間に割って入った女性はジュビアの手を掴んでいる青年と目を合わせる。

「バカな!!アイスロックが破られた!?」

一方インベルは動揺を隠し切れずにいる。如何なる方法でも破られることはないと思っていた魔法を外部からの力とはいえ、打ち砕か
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