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【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と職場体験編
NO.037 合同職場体験・二日目 出久自身の戦い方
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いたんですか……?」
「なに? 聞かされていないのか……?」
「は、はい……」

それでグラントリノは思案の顔をしながら、

「(俊典……お前はまだワン・フォー・オールを引き継ぐものの宿命を教えていないのか? 後で叱っておくか。いずれはこの小娘も知らなければならない事だからな……)」

そう判断して、だが今はその事は頭の片隅に置いておくことにした。
それよりも今は出久の強化プランを教えないといけないからだ。

「それよりお主。少しいいか?」
「はい。なんでしょうか?」
「恐らくだがまだお主はオールマイトに倣っているところがあるだろう」
「それって……?」
「オールマイトの振るう拳は確かに重く強い。それゆえにほとんどのヴィランはオールマイトの一撃で倒されてきた。
だが、お主にはまだそんな強い力はない。
故に己自身の戦闘方法も開発していかないといけない」
「はぁ……僕自身の戦闘方法」
「昨日の訓練の内容を聞けばお主はオールマイトのように拳だけで戦っていたそうではないか? せっかく豊富な能力があるのにもったいないとは思わんのか?」
「で、ですが使う時はハウリングとか炎の力とかもちゃんと使っていますし……」
「それもまぁお主の力だろう。だが、せっかく“脚力強化”なんてスキルがあるのにそれを移動だけに使っているのは実に惜しい……。ワン・フォー・オールに身体強化・怪力と脚力強化の三つの力を同時発動する事によって、普段から常時使用している脚力の方が拳よりも数倍以上の力を発揮できるのであろう……?」

そのグラントリノの一からの自身の能力に見合った説明を聞いて出久はそこで考え込む。

「そうだ…………確かに僕は今までオールマイトであるべきだと思って拳だけで戦ってきた……。でも、脚での戦闘を取り入れればさらに幅は広くなる……」
「そうだ。お主にはお主の個性に見合った戦い方と言うものがある。オールマイトではなく、お主だけの……」
「そうですね。シンプル過ぎて気づかなかったですけど、僕の戦い方を開発した方がいいですね」
「だろう? だから今から足の訓練も取り入れてやってみんか?」
「いいと思います。でも、そうなると少し足の方の防具が不安定に過ぎますね」

出久はそう言って足に目を落とす。
動きやすい感じの膝まである軽い素材のブーツであるが、もし三つの個性を同時発動して本気を出したら破けてしまうかもしれないからだ。

「ふむ。では足の方の特訓は控えめにして、お主はお主で雄英高校に戻ったらサポート科のものに話を振ってみたらどうだね?」
「わかりました! ちょうど話が分かりそうな人がいますから相談してみます」

出久の頭の中には雄英体育祭で協力したとある女子・サポート科の発目の顔が思い浮かべられていた。
相談を
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