暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2033話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
! 場所はムーンライトブリッジ!」

 巌戸台分寮の1階に、山岸の声が響く。
 その横ではチドリも同じように頷いていた。
 2体の探査型のペルソナを持つという点で、S.E.E.Sは明らかにタカヤ達を上回っていた。
 そして、上回っているのはそれだけではない。

「分かった、全員準備を整えたら寮の外に。すぐに移動するぞ」

 そう、徒歩で移動しなければならないタカヤ達と違い、俺達には……いや、俺には転移魔法という存在があった。





「ここが、ムーンライトブリッジ」

 天田の呟く声が聞こえてくるが、別にここに来るのは初めてって訳でもないだろうに。

「向こうも、こっちを待ちくたびれているみたいね」

 ゆかりの視線の先には、イレギュラーシャドウの姿がある。
 今まで戦ってきたような場所とは違い、開けている場所だ。
 そうである以上、イレギュラーシャドウがこっちを待ち受けているのが十分に理解出来る。
 大小の丸い輪が二つ空中に浮かび、その下に鉄骨で作ったかのような十字架があり、そこから操り人形のように糸のような物があって、本体と思われるシャドウに繋がっている。
 まさに、操り人形と呼ぶに相応しい姿。
 ちなみに、空中に浮かんでいるイレギュラーシャドウの下、地上には、何故か石像が存在している。……見るからに、あれもシャドウなんだろうな。
 ちなみに周囲の気配を探ってみたが、やはりという、当然というか、タカヤ達の気配は存在していない。
 まだこのイレギュラーシャドウに気が付いていないのか、それとも気が付いて現在こちらに向かっているのか。
 その辺りの事情は俺にもよく分からないが、ともあれ余計なちょっかいを出されるよりも前にイレギュラーシャドウを倒すのを優先したいところだ。
 もっとも、視線の先にいるイレギュラーシャドウを前にして、違和感がない訳ではない。
 最後のイレギュラーシャドウにして、倒せば影時間が終わるイレギュラーシャドウ。
 そのように思っていたというのに、こうして見たところ……そこまで強そうには思えない。
 勿論これまで戦ってきたイレギュラーシャドウに比べれば強そうだとは思うのだが、言ってしまえばそれだけだ。
 とてもではないが、倒せば影時間が終わるような存在である、とは思えない。
 本当にこれがラスボス的な存在なのか?
 それとも、やっぱりあのイレギュラーシャドウ以外にもラスボス的な存在がいるのか。

「タカヤや幾月はいないけど、どうする? まさかこのまま待つ……なんて事はないよな?」

 一応、念の為に美鶴にそう尋ねてみるが、返ってきたのは当然といったような笑みだ。

「このまま攻撃に入るとしよう。上手くいけば、理事長……いや、幾月達が来るよりも前に勝負をつける
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ