EX回:第53話<艦娘:最後の炎>
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だ」
技術参謀は寛代を軽く抱き寄せた。
「自然の理に切り込むのは簡単ではない」
その呟きの意味は良く分からない。
すると反対側の技師が補足するように話し出す。
「感情に関わるメモリーというかバッファーが不足する感覚です。艦娘はロボットではないので単純に部品交換ができませんし建造は一発勝負なのです」
うーむ、ますます分からん。
すると彼は少し明るい表情になって続けた。
「でも今、技術参謀が持ってこられた新しいレシピで建造中ですから」
時計を見たブルネイは立ち上がって言った。
「戦艦は駆逐艦よりも寿命が短い。だが最後の炎が消えるまで、どんな艦娘も皆、限界まで輝き続けるんだ。そんな一途な彼女たちの姿を見るのは辛い……今は新しいレシピの結果に期待するばかりだ」
彼を見てい無線係はブルネイの合図に軽く頷くと整理をはじめた。
技師も書類を集めて鞄にしまっている。
ブルネイは帽子を取った。
「少し取り乱して悪かった。今日の予定は、これで終りだ……ちょっと地下に下りるが艦娘たちに声をかけるなら一緒に来るか?」
「あぁ当然」
私は頷いた。ブルネイは微笑む。
私は改めて思った。ここは地下にも埠頭があるのか。
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