暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
新たな高みを目指して
第5話 S級魔道士昇格試験 届け
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――――これで少しは効いてくれないと、困るんだがな―――――



そして、そのエネルギーでさえ、ギルダーツの一喝で吹っ飛ぶ

「――――ハッ!!!!」

 消えていくエネルギー、だがオレはこれを狙っていた

――――ギルダーツが一喝したその時に懐に潜り込み、手に流した魔力を普段の倍に乗せて顎を全速力で狙い撃つ――――!!!


―――――そして、ギルダーツは反応を遅れて食らい、後ろへ少し移動して受けた。これでダメージは残るはず―――――


「――――なんだよ、一発だけでもやれゃできるじゃねぇか」


たった一発。されど一発だ。…ギルダーツに攻撃が成功できたのは久しぶりで気分が高揚してしまう。まるで子供に戻った気分だ。

だが、それでも彼は何も傷ついちゃいなかった。当然だろう。最強だからこれぐらい受けてもどうもならねぇ…。

――――悔しい

「だがァ…この一発だけで充分なもんだ。けど一旦オレから逃げて隠れ身で攻撃すれゃいいのによ…全く面白い奴だぜオメエは」


――――まだ、まだオレはやれるはずだ まだ―――――

「だが惜しかった。後もう少し強くなって入れゃいい感じに決まってたらオレでも辛い闘いになっていたかもしれねェ―――――あと一歩だったな、レッド」


――――――――まだ…まだァ…ッ!!

頭の中にノイズが走る―――――誰かが助けを求め、そしてオレはただ立ち尽くす映像が見える
映画魔水晶――――いや、前世で見たテレビに映る、金色の髪を宿した戦士が”あの技”を放つシーンが見えた

そして、次はこの前、声をかけてくれた皆、合格すると信じてくれているみんなの顔を思い出す。

ここで、やらなきゃ何時やる―――――ッ!!

「だが、時には引かなきゃならねェ――――」


「――――まだァ…終わっちゃいねえええええええぞ!!!ギルダーツッ!!!」

ギルダーツが何かを言っていた気がするが、それを最後まで聞かずオレは”何かを開放する”
体から、力が湧いてくる。これは、とてつもなく――――

体から黄金の魔力のオーラが膨れ上がる。まるで、中に入り切らないといわんばかりに溢れ出る

「――――なッ…?」

どこかボカンとしたギルダーツが目に映る。だが、生憎返事していられる気がしない。

―――――一気に、決める

そうして黄金のオーラを纏った状態のオレはさっきまでの自分のスピードを遥かに超えた速さでギルダーツに詰め寄り、その鍛え上げた腹に無数の拳での攻撃を連打をする。
緩まずにそうして続けるとギルダーツはさっきの立っていた位置から後ろへと押されていくように見えた。
―――――

「ぐ
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