暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
新たな高みを目指して
第5話 S級魔道士昇格試験 届け
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「無理するなよ」なんて言われても気にしない。
こっちは勝つつもりでいくがな。
相手がギルダーツなら、勝ちたくなるのは仕方ない。それに憧れの人と闘えるなんて、ある意味自分にとって良いことに変わりないしな

そんなオレの予想していた言葉とは裏腹に、予想しない言葉が出た。

「―――――れ、レッドさんなら大丈夫だと思います…ギルダーツが相手だろうが…私は信じてますから!!」

そう言ってナツとグレイのうなじを掴んでからカナと一緒に離れていった。


「―――――」

予想しなかった言葉で軽く膠着状態になった。まさか勝てるということに信じてくれる人がいるとは…
―――――ああ、いや。信じてくれている奴はもう1人居たな


【オレもすぐそっち側に行く。だから落ちんじゃねェぞ】

【レッドさんなら大丈夫だと思います…ギルダーツが相手だろうが…私は信じてますから!!】

ちゃんとオレが勝つことを信じている奴らがいる。ならば―――――オレにとっては十分だ。

じゃあ、この試験で無事、昇格&ギルダーツに勝利しなくては














◆◆◆◆◆◆

数日後

――――――――――フィオーレの近くにある名もなき小さな島



「がは…ッ!!」

オレは、ギルダーツにカウンターをかまされ、その一撃でオレは体ごと吹っ飛び、ぐるぐると倒れながらも最後は仰向けになった。


―――――まさか一発…しかもそれなり(・・・・)の威力を食らうなんて思わなかったオレは混乱し、そして恐怖を覚える。

―――――情けねえ…たった一撃だっつーのに…

だが、その一撃で充分すぎる程に理解出来た。オレと、ギルダーツの力の差は、全く違いすぎるということを


今までは手加減をされていたが、今のギルダーツはその手加減から少し力を入れたくらいだ。
つまり―――――本気のギルダーツには一向にも叶わぬという証明になり得る。

オレを一撃で吹っ飛ばせたギルダーツの表情は真剣そのもので、強力な魔力を惑わせてこちらの出方を伺っている。

だが、その行為は無意味に思う。もはや、オレは立つ気力すらもないというのに。何故まだ魔力を解かないのか。
もしかして、この試験はギルダーツが終わりと認めるまで続くってことだろうか

…なら一層終わらせてほしい。流石に今のでやる気も勝つ気も吹っ飛ぶ。

それとも、もうここで寝るか…?今ので意識が淡々と朧気になってきたし…丁度いいかもしれない

そう思って少しずつ自身の瞼が閉じて視界が暗闇にな―――――









【レッドさんなら大丈夫だと思います…ギルダーツが相手
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