暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
新たな高みを目指して
第5話 S級魔道士昇格試験 届け
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落ちんじゃねェぞ」

それだけを言ってラクサスはクエストボートへ向かう。
おそらくあいつのいつもどおりの応援だろう。前はハッキリ言っていたはずだがなぁ…。
いや、応援だけじゃなくて本気でもあったな。あれはS級になる気満々そうだ。

「「「「レッド(レッドさん)!!」」」」

今度は後ろから明るい声で名前を呼ばれる。この声の様子だとあのナツとグレイ、カナとエルザか
このまま後ろ姿では良くないので振り返って4人共の方に向く。
ナツは不満そうに、グレイは普段通りに。そしてカナは曖昧な表情でこちらを見つめている。
だが、エルザはどうやら不安そうにこちらを見ている。
一応オレも体も適応して大きくなったからか、4人共から自然と上目遣いで見られる。

「いいか!!オレもぜってぇにS級になってお前とギルダーツに勝つからな!!来年ぜってぇに!!」

…多分ナツもギルダーツと闘いたかったがオレが先に闘うことが不満なのかもしれない。てか来年に勝つって…すげぇ勢い出たなぁ…オレはともかく、ギルダーツに勝てるか…?

「いつかはやると思っていたけどまさかこの時だなんてなぁ…ギルダーツ相手に無理して怪我しすぎんなよ…もうアレは前に見ただけでも心臓に悪ィ…。てかナツてめえにゃそれ不可能じゃねえか。できねえことを口にすんじゃねェよ!!」

ふむ…前にクエストで傷だらけで帰ってきた時のことを覚えていたのか。エルザが入る前だったからもう結構経つはずだが…それほど印象に残ったのだろうか?それなら悪いことをしたな…
しかしすぐにナツに挑発するなおい。ナツまで「んだと!!?」なんて反応して…ああ、また殴り合いが始まった…。エルザさん仕事ですよ(他人頼り)

グレイとナツをエルザが止めている間にカナから応援と思うしき言葉をかけられる。

「…レッドは強いのは知っているけどさ、ギルダーツに勝てるかまだ微妙だと思うの…カード占いじゃあ何かいいことが起きるって言ってた。だから…うん、頑張ってね」

「おう、ありがとうな」

応援している割には微妙そうな表情だな。
カナからギルダーツが負けてほしくないって感じの雰囲気が伝わる。成る程、だから微妙そうな表情してるのね。どうしてそうなったかは知らんが…とりあえず応援は受け取ろう

「れ、レッドさん…」

エルザから声をかけられる。どうやら二人共を止めたよう……エルザの後ろから伸びている二人がいるんだけど、いいの?ほっといて…あ、いつものことか(今更)

「なんだ?エルザ」

「あ、あの…その…」

どこか自信なさげに言葉が詰まっている。別になんて言われてもいいんだけどなぁ…特に「ギルダーツに勝てるわけないからあまり怪我したりするな」
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