暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
新たな高みを目指して
第5話 S級魔道士昇格試験 届け
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「―――今回の試験内容は、只一つ、ワシの後ろに居るギルダーツと決闘をしてもらう。」

そう、これはS級魔道士昇格試験の発表であり、1年に一回は行われるイベントである
そして、その試験は必ず難関な物で、今でもS級魔道士はギルダーツ以外は存在しない。
つまりギルダーツのように強く、そして生きて帰れるような者でなければ昇格できない。

そして、今年の試験内容はそのギルダーツとの決闘となった。

当然、ギルドのメンバーたちは一斉に震えた。鳥肌が立ち、ギルダーツの方に目をむく者が居たりする。

その者たちに対してギルダーツは笑みを浮かべるだけだ。まるで挑んでくることに待ち受けしているように思える。挑発の笑み―――ある1人に向けて

そんなギルダーツの笑みに桜髪、ナツ・ドラグニルが「上等だァッ!!」と大声で叫ぶ場面だが、今はその問題児は口に出すことは愚か、抵抗しても不可能。
それをエルザ・スカーレットの手によって阻まれ、大人しくするしかない。

「単純であって困難じゃァ…。ワシとてギルダーツ相手に手が焼く…いやもうワシを越えとるやもしれん」

マカロフの言葉で更に周りがざわめく。マスターであるマカロフ本人にそこまで言わしめるギルダーツ相手に、果たして立ち向かえる者は居るか。周りを見渡す者が居たり、隣の人と言葉を混じり合う人も出る。
だが――――1人の青年だけはギルダーツに向けて睨み続けている。

その青年の隣にいる友も、その青年の様子を見て為息を吐く。「全くおめぇは…」等、愚痴をこぼす始末。

それでも青年はギルダーツを睨み続ける。
その様子をさっきから挑発の笑みをその青年に向けているギルダーツ、そしてマカロフが確認し、参加者の名を告げる―――

「参加者はたった1人―――レッド・パッペだけじゃ」

その時、ギルドの室内から多くの悲鳴みたいに上げた






◆◆◆◆◆◆




SAID:レッド・パッペ


向けられる言葉を受け取って行く中、どうギルダーツを倒すかという算段を考える。どのような技や魔法を使ってもギルダーツにクラッシュされたり、分解されかねないことがあるから勝機が全く見えない相手だ。だが、それでもどこか隙が必ず出るはずだと思う。手合わせをするときに隙が出ることがある。例えそれがわざとでも一撃を反応できない速さでやればあるいは―――――



「おい、レッド」

名前を呼ばれて気が付く。どうやらまた思考に沸騰していたようだ。
声のした方に顔を向ける。
そしたら隣に居たラクサスから声をかけられたようだ。他の人たちに囲まれていたが受け答えしている内に散ったのだろうか。

「…オレもすぐそっち側に行く。だから
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