140 偶然
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。
「おい、笑子!!」
お世辞にもカッコいいとは思えない男性だった。
「ど、どなたですか!?」
まる子とたまえは野口の兄については何度か面識があるため、ああ、現れてしまったという感情だったが、みどりと堀はいきなり変な男が現れて一瞬怖くなってしまった。
「ウチの兄貴だよ・・・」
野口が自分の兄を紹介した。
(のぐちんにお兄さんいたのね・・・。でも全然顔が似てない・・・)
(凄い変な顔ですね・・・)
みどりと堀はそのような事を心に思っていた。
「笑子、柿絵が来たんだ。おい、ジュースと菓子買って来い!!」
野口の兄は早速妹に命令した。
「・・・やだ」
「何だと、おメー!!」
野口の兄は妹の服の背中の部分を掴んだ。
「野口さん!」
「ちょっとやめてください!!」
皆は乱暴する野口の兄を止めようとした。
「ああ!?おメーらは黙ってろ!!こいつは俺の妹なんだ!!パシるのは俺の勝手だろ!!」
「だからってそんなの酷すぎるよ!」
「うるセー!!」
その時、別の女性が現れた。顔はお世辞にも美人とは言えない。
「ちょっと〜、富士男〜、ど〜したの〜?」
「オー、柿絵!俺の妹がジュースと菓子買わネーって生意気な口聞くんだ!」
「ま〜、イヤな妹ね〜!!」
柿絵と呼ばれた女性は野口妹の姿を見た後、みどり達の姿を見た。
「何よ〜、この子達!!」
「わ、私達はこの野口さんのお友達です!!」
みどりが思わず反応した。
「へえ〜、だから何よ〜!?」
「ソーだ!てメーらには関係ネーんだよ!邪魔すんじゃネー!!」
富士男と柿絵、対してみどり、堀、まる子、たまえが睨みあう。その時、野口の祖父が入ってきた。
「ちょ〜っとまったあ〜。喧嘩しちゃいや〜よ〜」
「じ、ジーさん・・・」
富士男は野口を放した。
「ここは穏便に行きましょ〜、な〜んならうちにあるお茶と煎餅と饅頭で我慢してちょ〜」
「う、そんなものいらネーよ!行くぞ、柿絵!!」
「え、え〜・・・」
富士男と柿絵はその場を去った。その時、堀がその場を沈めてくれた野口の祖父に感謝の言葉を伝えようとした。
「あ、あの、ありがとうございます・・・」
「え、いや〜ん、こ〜んなべっぴんさんにお礼を言われちゃ〜、照れちゃ〜う」
「は、はあ・・・」
野口の祖父の反応に何も言えない四人だった。その後、五人はお笑いの話などでやや盛り上がった。
「のぐちんはホントお笑いの事よく知ってるんだから」
「うん、アタシもいろいろ楽しめたよ〜」
「はい、野口さん、本日はいろいろとありがとうございました!」
「いえ、いえ、どういたしまして・・・」
そして堀、まる子、たまえ、そしてみどりの四人は野口の家を後にした。
「あ、そうそう、みどりちゃん、堀さん、またウ
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