第九章 伝説のはじまり
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人が作り出した元素種から生じた人造人間であるということ。
対立の構図としては、「ほのか、ないき」対「らせん、かるん、ありむ(魔法女子の新メンバー)」。
現在検討中なのは、シリアル路線への移行タイミングと、ラストである。
特にラストが喧々囂々、いくら話し合ってもなかなか方向が定まらない。
地球が滅び、宇宙すらも消滅してすべて無に帰すのが、定夫の案。
ほのかたちは滅ぶが、地球は救われて終わるのが、ネチョネチョの案。
地球もマーカイも魔法女子も滅ぶが、ほのかたちの起こした奇跡に、地球が異世界と融合を遂げて復活するのが、八王子の案。
敦子は、自分で考えた案はないが、どれかを選ぶのであれば八王子派だ。姿形こそ別物とはいえ、元気なほのかたちを見ることが出来るからだ。
会議初期には、「それは悲しすぎるだろう」と、八王子案を否定していた定夫であるが、救いのなさという点では定夫の案が一番酷い。
その救いのなさから、何を学ぶかだ。と定夫は思っている。
第一作目(エピソード3)であるが、設定が完全でないまま見切り発車で作り上げてしまったものだから、振り返って見るまでもなくかなりの矛盾点を含む作品になってしまっている。
その矛盾を解消するのみならず、むしろ昇華させるような、巧みかつ斬新な設定を作ること、
ラストをどうするかということ、
ほのか側にも新魔法女子を作るべきか否か、
と、いった点をはっきり決めきってから、コンテ作りやビジュアルデザインに取り掛かろう。と、日々熱く語り合いながらシリーズとしての概要を煮詰めていく定夫たちであったが、
青天の霹靂に、彼らのアニメ作りは急転直下の展開を迎えることとなった。
いや、予見出来ないものでは、決してなく、むしろこの活動の真っ直ぐな延長上に用意されていたもなのかも知れない。
いずれにしても、彼らを驚愕させる衝撃が襲ったのは間違いのないことだった。
なにが起きたのか、説明しよう。
ある一件のメールが届いたのである。
もう三日も前のこと、ただ、気付いたのはほんの少し前だ。
ほのか制作委員会(正式名称は、スタジオSKY&A)として取得公開しているメールアドレスが一つあり、それを各々の携帯電話に転送して各々閲覧しているのだが、毎日毎日あまりに膨大な件数が届くため、四人ともすっかり見落としていたのだ。
気が付いたのは、敦子である。
新キャラのキャスティングに備えて、知り合いからのメールを検索していた際に、たまたま発見したものだ。
差出人は、あるアニメ制作会社の担当者であった。
メール内容を単刀直入
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