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いたくないっ!
第九章 伝説のはじまり
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ろがあるもんね。髪の色からして、らせんは水なんだけど、性格的にはどう考えても火だもんね」
「『ほのかのほのかな炎が』、って超パワーアップのところの台詞やイメージから入ったからな、キャラ作りが。だからほのかは炎キャラで赤なんだけど、でもそのシーンどうしても敬語で喋っているところ以外想像出来なくて、そのせいで、ほのかが炎のくせに敬語キャラになっちゃったんだよな。みんなで掛け合いするところは、敬語ということにいまだ違和感あるけど、まあ四人の個性を出すという意味では、よかったのかな」

 キャラ作りの苦労を語るは山田レンドル定夫総監督。

「レンドル殿、不意に一つ気になったのでござるが、『かるんには、ひょっとして精霊の姿が見えているのか』、のようなオチにするといっていたが、なっていなかったでござるな。いかような理由での変更であったか」
「ああ、あれな。確かに最初は、バイト先の神社で四人がゆるゆるの掛け合いをしながら終る予定で、脚本も起こしたんだよ。だけど、その前の悟の香織への告白のとこが『うやむや』『期待あり?』『ひょっとして?』という感じだった初稿が、どんどん変わってしまって最終的には『明確な失恋シーン』になってしまった。なら、そこをオチに持ってきてしまった方がいいのかな、古いアニメっぽく終わらせられるし、ってことで予定していた最後の掛け合いがなくなり、従ってかるんのそのシーンもなくなった」
「得心いったでござる。ところで反旗を翻して云々という八王子殿の案であるが、それを膨らませるとするならば、まず対立関係をはっきりさせたい。ほのかが、残り三人の魔法女子と戦うということなのか、それとも二人と二人に分裂するのか、それとも新魔法女子もしくはヒューマンタイプ女性タイプのマーカイ獣などを出して、ほのかたち四人全員が人類の敵ということでその新キャラと戦うことにするのか」
「そりゃあ当然…………どうしようか」

 八王子が腕を組んでうんうん考えていると、敦子がおずおずと小さく右手を上げてぼそり、

「あのお、一つ確認をしておきたいんですが、今回ネットに公開したお話、作品が完成したその時点では、いま皆さんがおっしゃっているような設定はまだまったくなかった、ということでいいんですよね? 戦い合うとか、人類の敵とか」
「そうだね」

 野郎三人を代表して、八王子が答えた。

「ならあたしは、続編の構想が固まるまでは、単なるほんわかバトルヒロインアニメだと思うことにします。もちろん最終的な決断に従いますけど、それまでは好きなイメージに浸らせてください」

 というと敦子は、自分の胸にそっと手を当てて柔らかく微笑んだ。

「そういうふうにも思えるラスト、って出来ればいいんだろうけど、どこかで斬り捨てはしていかないとな」
「そうだね。よくさ、ラ
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