第九章 伝説のはじまり
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配の件はこれで解決だね。……でもさあ、よくよく考えると、権利を譲渡するのではなくて、放棄しないままで印税の話とかに持っていってもよかったのかもね」
「いやいや、これでよかったんだよ」
我々の生んだ作品を、プロがしっかりとしたものに作り直して世に送り出してくれるのだ。
ならばそれを信じて、我々は放送される日を楽しみに待とうではないか。
種を蒔いた、という誇りを胸に。
定夫は再び、東京の汚れた青空を見上げたのだった。
澄んだ瞳で。
鼻からは、ちょっと濃い目の鼻水が垂れていたが。
ちょっと遠回りして帰ろうか、という八王子の提案に、中央総武線で山手線の輪っかをぶっちぎって秋葉原へ直行。
それぞれ好きなグッズを買い、そのまま徒歩でぶらぶら雑談しながら神保町へ。
そこで本を買い、雑居ビル二階の古本屋奥にある有名な欧風カレー店へ寄り、テレビアニメ化について希望期待を熱く楽しく語り合い、それから帰路に着いたのであった。
6
そして、時は流れる。
長いような、短いような、半年という月日が。
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