月光校舎のエクスカリバー
聖剣エクスカリバー(笑)
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うにリアスは嘆息する。
それはそうだ。
いくら聖剣を有しているとは言え相手はあの堕天使の幹部のコカビエル。
これでは死ににいくようなものだ。
「そうね。死ぬでしょうね。」
「私もそう理解しているが、できれば死にたくはないな。」
だが彼女達はそんなリアスなりの気遣いを一掃する。
「やっぱり貴方達のその常軌を逸した狂信は理解できないわね…!」
苦虫を?み潰したような表情でリアスは彼女達を非難する。
駄目だ、こいつら…早くなんとかしないと…
「我々の信仰を馬鹿にしないでいただこうか、リアス・グレモリー。」
「ゼノヴィアの言う通りだわ。教会の上層部の意向は最悪奪われた聖剣の破壊。堕天使に利用されるくらいなら聖剣を全て破棄せよとの命よ。その命令を遂行するためならば私達は死も厭わないわ。」
主のため、教会のため。
彼女達は死さえも恐くないと言う。
リアス達は彼女達の狂言に当てられ言葉も出てこない様子だ。
だ…駄目だ…笑うな
く、しかしっ!
「まさか君は魔女のアーシア・アルジェントか?」
アーシアは魔女という言葉に身を強張らせる。
そんな彼女を庇い、一誠はゼノヴィア達を鋭く睨み付ける。
「あら、あなたがあの噂の元聖女のアーシア・アルジェント?」
まだ笑うな…こらえるんだ…!
ウィスは笑いをこらえるのに必死であった。
彼女達の余りにも無謀で、愚かで、教会の洗脳とも呼ぶべき狂信に当てられた有り様に抱腹絶倒する寸前であった。
「聖女と呼ばれた君が悪魔となっているとは、世も末だな。だというのに君は今でも我らが主である神を信じているのか。」
「ゼノヴィア。魔女である彼女が信仰を続けているわけないでしょう。」
どこまでも独善的で偏見的な言葉をアーシアへとぶつける2人。
駄目だ…まだ笑うな
「いや、彼女からはまだ僅かに信仰の匂いがする。」
信仰心を嗅ぎ分ける能力を披露するゼノヴィアにウィスは更にツボを刺激されてしまう。
「神の名の元、今此処で私が君を断罪してあげよう。」
「手前ェら…っ!」
一言物申そうと身を乗り出す一誠。
だが此処がウィスの限界であった。
途端、オカルト研究部の室内をウィスの笑い声が支配する。
リアス達は思わず呆然としてしまう。
対面するゼノヴィア達も理解できないとばかりに大きく目を見開く。
先程まで傍観を続けていたウィスが腹が痛いとばかりに笑い出したのだ。
瞳に涙を浮かべながら、実に愉しげにウィスはその場から立ち上がる。
「失礼、貴方方を侮辱するつもりはなかったのですが、つい笑ってしまいました。」
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