月光校舎のエクスカリバー
聖剣エクスカリバー(笑)
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とリアスは以前から気になっていたことを指摘する。
「まあ、敬語は会話の潤滑油と言うからな。時と場合に応じて私は遣い分けているんですよ。」
こんな風にね、とウィスは即座に口調を変化させる。
成程、とリアスは合点がいったとばかりに首肯する。
「それにしてもウィス、貴方暇そうね。」
「その通り。現在自分は暇で暇でしょうがない。」
正解とばかりにウィスはリアスを指差す。
「丁度退屈しのぎにリアス達を鍛えようかと思っていたところだ。」
そう、以前より更にキツイ修行を計画してある。
「そ…それはまた別の機会にお願いするわ…。」
冗談ではない。
漸く結婚騒動の収まりがついたというのに切実に止めて欲しい。
今度は冗談抜きで死んでしまう。
「おや、それは残念。」
ウィスも軽い冗談であったようで直ぐに興味を失った様子を見せる。
「「…。」」
その場を静寂が支配する。
ウィスは完全に脱力しているのに対し、リアスはどう言葉を切り出すべくか迷っているようであった。
ウィスは再びぐでーと寝そべる。
完全に脱力してしまっている。
暇だ。
暇すぎる。
「…ねえ、ウィス。」
「…?」
コテンと首を傾げ、ウィスはリアスを見据える。
リアスはウィスの顏を自身の膝へと誘導し、顏を近付けた。
交錯するウィスとリアスの視線。
あと一歩踏み出せば顔と顏がくっつきそうだ。
「貴方って一体…。」
リアスがウィスへと問いかけようとした刹那…
「やっと授業が終わったー!」
「お疲れさです、一誠さん。」
「お腹が空きました…。」
「あらあらリアス、一体ウィスと何を話しているんですか?」
愛する眷属達である朱乃達が入室してきた。
「…っ。」
仕方ない。
この問いはまた今度にしよう。
リアスは此方を追究するように鋭く射抜く朱乃から目を離し、心の隅にこの疑問を置いて置くことにした。
「「…。」」
静寂が辛い。
切実に一誠達はそう思う。
「おい、どうするんだよ、木場。この空気。」
「ごめんね、一誠君。この状況は僕ではどうしようもできないよ。」
一誠と木場の2人は顔を寄せ合い、ひそひそと話し合う。
前を見ればウィスを挟み合うように睨み合うリアスと朱乃の姿があった。
完全に修羅場と化している。
朱乃はウィスの腕に抱きつき、対するリアスは苦笑しながらもその場を離れない。
リアスと朱乃の2人に挟まれたウィスは全く動じることなく、ケーキを頬張っている。
オーフィスも何時の間にか目を覚
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