レーティングゲーム─終極─
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消し炭にし、ライザーを滅却させた。
全てが滅び、消滅していく。
その威力は凄まじく、闘技場を即座に更地へと変えた。
小さな球状であった紅き魔力の塊は瞬く間に数百メートルの規模にまで巨大化する。
その魔力の塊は空に浮遊したライザーを容赦なく包み込み、フェニックスの翼をもぎ取り、大地を崩壊させていく。
空間は大きく歪み、周囲を幻想的に紅く染め上げる。
その余波はリアス達さえもその場から吹き飛ばした。
「一誠、アーシア!無事!?」
「は…はい!何とか無事です、リアス部長!」
「はぃぃ…、何とか、リアス部長…!」
前方を見据えれば滅びの魔力が直撃したことにより悶え苦しむライザーの姿が。
再生、破壊、再生、崩壊、再生、滅却、再生、焼却、再生、消滅。
それを繰り返すこと幾度。
フェニックスの再生能力が追い付かない。
「ぐ…ぐぅぅ…!?ガァァアー!?」
瞬く間にライザーの身は満身創痍と化す。
フェニックスの能力が無ければとっくにリタイアしているだろう。
自身を拘束していた朱乃達は既にリタイアし、今のライザーを縛るものは何もないにも関わらず全く動けない。
何という威力。
フェニックスの炎を歯牙にもかけない程の強大な魔力の本流だ。
一体誰だ、こんな危険な技をリアスに教えた奴は。
今なおリアスが放った滅びの魔力の威力は衰えることなく、ライザーを崩壊させていく。
ライザーを強固な魔力の牢獄に閉じ込め、確実にリタイアへと誘っていく。
次の瞬間、フェニックスの炎が消滅し、周囲の空間を巻き込み、ライザー諸共辺りを吹き飛ばした。
爆発に次ぐ大爆発。
文字通りリアスが放った極大の一撃は周囲のあらゆるもの全てを滅ぼした。
モニターは赤く染め上がり、周囲は大きく破損し、粉微塵に崩壊する。
全てが終結した後にはライザーの姿は何処にも存在しなかった。
リアス達の勝利が確定した瞬間である。
『ライザーフェニックス様、リタイア。よってこのレーティングゲーム、リアス・グレモリー様の勝利となります。』
グレイフィアのレーティングゲームの終わりを告げるアナウンスが鳴り響く。
─此度のレーティングゲーム、リアス達の勝利である─
「やはりリアス達が勝ちましたね。全て、私の予想通りです。」
宙に映し出した映像を見据え、ウィスはリアス達を祝福するように微笑む。
此度のレーティングゲーム、やはりリアス達の勝利に終わった。
おめでとうございます、リアス。
ウィスは静かにリアスを祝福し、1人の少女の旅立ちを心から祝った。
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