レーティングゲーム─終極─
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スの炎をまき散らし、朱乃達を一掃しようとするも…
「く…!?何…!?」
彼女達は自身の身が燃えるのも厭わずに突っ込んできた。
「……!?まさか貴様ら!?」
自身の身体が燃えるのも厭わず、朱乃達はライザーを拘束している。
ライザーの背後からは朱乃が。
右腕には小猫、左腕には木場の姿が。
全てはリアスの一撃をライザーへと届かせるため。
「赤龍帝からの贈り物!」
またしても鳴り響く譲渡の声。
それに比例してリアスの魔力が膨れ上がっていく。
「出来たわ…!」
出来上がるは禍々しいまでの滅びの魔力の塊。
あれはヤバい。ヤバすぎる。
「く…くそ!?離せ!貴様らァー!!」
ライザーはフェニックスの炎を手加減なく放出し、彼女達を振りほどこうと暴れ回る。
だが朱乃達は決して離さない。
否、絶対に離してなるものか。
「リアス部長!今のうちに!」
「遠慮なく打ってください、リアス部長!」
「これで全てを決めなさい、リアス!」
そう、彼女達は自身の身を代償にライザーを仕留める気なのだ。
リアスは僅かばかりに躊躇した様子を見せる。
何故ならサクリファイスは彼女が一番忌み嫌う行為なのだから。
だが、それでも…
『挫けそうになるときもあるでしょう。挫折を味わい、自分1人ではどうしようもないことも経験することも。…ですがきっと至らない部分はリアスの仲間が埋めてくれるはずですよ。』
回顧するはウィスの言葉。
そうだ。
自分は何の為にウィスに懇願し、あの過酷な修行を乗り越えたのだ?
全てはこのレーティングゲームでライザーに勝ち、自身の夢を叶えることためではないのか!?
「皆……!ええ、皆の思い、確かに受け取ったわ!」
自身の身を投げ打ってまで尽くしてくれた朱乃達の気持ちを無駄にはしない。
リアスは眷属達の思いを受け取り、覚悟を決めた。
そう、愛する眷属達を犠牲にする覚悟をだ。
「正気か、貴様ら…!?このままではお前達もあの直撃を受けることになるぞ!?」
「ああ、分かっているとも!」
「覚悟の上です…!」
「直撃を受けるのは貴方です!」
「喰らいなさい、ライザー!」
ライザーの静止の声を振りほどき、リアスは掌を前方へと突き出した。
禍々しいまでの魔力の本流が放出され、ライザーへと迫る。
「くそ くそ くそ くそー!?」
そして、遂に滅びの魔力がライザーへと直撃した。
リアスの眷属である朱乃達さえも巻き込み、校舎を粉微塵に吹き飛ばしていく。
瞬く間に滅びの魔力が周囲一帯を
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