ペルソナ3
2032話
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している美鶴は、影時間を解決する為には是非とも必要な人材だ。
イレギュラーシャドウを倒すだけでよければ、それこそこちらの戦力を考えれば問題はないんだろうが、それでも影時間の解決は、力以外の要素も当然のように必要になってくる。
そういう意味では、やはり桐条グループの力というのは、是非とも欲しいところなのだ。
「大事……」
何だか美鶴がどこか潤んだ視線をこちらに向けてくる。
本当に風邪とかじゃないよな?
「とにかく、風邪じゃないならそれでいい。……取りあえず、これからどうする? 本当なら美鶴に気分転換をさせるつもりだったが、悩みの原因が勝手に解決してしまったし」
「そうだな。まだ石焼き芋を食べきっていない事だし、もう少しゆっくりとしていきたいところだ」
「まぁ、お前がそう言うのなら、別にいいけど」
そう言い、自分の分の石焼き芋は食べ終わってしまったので、買ってからすぐに空間倉庫に入れておいた分を取り出す。
当然のように焼きたてのままのその石焼き芋を食べながら、俺はふと気になった事を美鶴に尋ねる。
「それで、結局のところ美鶴のペルソナが進化したのは、何でなんだ?」
「そ、それは……だな。まぁ、その……言うなれば、私が薄々そうではないのかと思っていた事を明確に自覚し、それを認めた。それが切っ掛けだろうな」
「……まぁ、認められなかった事を認めたという点では、ちょっとゆかりに近いか?」
「いや、別に私の場合は認められなかったという訳ではないのだが」
そんな風に言いながらも、美鶴は結局その日、最後まで何が原因でペルソナが進化したのかを俺に教える事はなく……やがて、満月の日がやってくる。
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