ペルソナ3
2032話
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れこそ20代と言ってもいい程に成熟した女の魅力を持っている。
ゆかりも平均以上のスタイルの持ち主だが、それはあくまでも高校生としての平均だ。
それに比べると、美鶴は大人の女としての平均以上……と言っても間違いではない。
「どこを見ている!」
胸元に視線が向けられているのに気が付いたのか、美鶴は石焼き芋を持っていない方の手で胸を隠す。
……これで美鶴が水着でも着ていれば、間違いなく胸がひしゃげた光景を見る事が出来たんだろうけどな。残念。
「いや。それでハイレグアーマーは?」
「着るか! そもそも、そんな破廉恥な物を着て、人間的に成長するとは思えん!」
羞恥心とかの成長で、ペルソナが進化……とか、ちょっと面白いような気がしないでもない。
もっとも、それを言えば本気で美鶴に処刑されてしまうだろうから、言ったりはしないが。
「そうか、残念だな。……そうなると、美鶴が人間的に成長するような要素が思いつかない」
「あのな……」
呆れたように言う美鶴だったが、実際美鶴は成績優秀、運動性権威抜群、人徳もあってその辺の芸能人とかは問題にならないくらいの美形。
そして桐条グループ総帥の令嬢で、生徒会長を務めている。
どこの完璧超人だって感じなのは間違いない。
……寧ろペルソナとかシャドウとかよりも、美鶴の存在こそがこの世界が何らかの原作のある世界だという証拠なのかもしれないな。
そんな風に思ってしまう程に、美鶴は完璧な女だった。
もっとも、本当に完全無欠で1つの欠点すらもないのかと言えば、答えは否なのだが。
色恋沙汰に全く耐性がなく、そっち系統でからかうとすぐに処刑をしようとする。
また、極度のファザコンで世間知らずの一面が強い。
うん、これだけ欠点のある完璧超人というのも、ちょっと珍しいよな。
「そうだな、だとすれば……美鶴は何か、これをやってみたいってのはないのか?」
「うん? 何だ、いきなり。……そうだな。好きなバイクで走ってみたいというのはある」
「バイク、か。そう言えば、美鶴はバイクが好きだったか」
桐条グループの令嬢の趣味として相応しいかどうかはさておき、美鶴がバイクを趣味にしているのは俺も知っている。
そもそも、山岸が来る前はバイクに乗せた機器を使って、探索のサポートをしていたのだから。
「うむ。だが、家の者達……桐条グループの上層部にいる者達も、私がバイクの免許を取るのをよく思わなくてな。幸いペンテシレアは探索やサポートを得意という訳ではないが、可能なだけの能力を持っていたから、それにかこつけてバイクの免許を取る事に成功した」
「へぇ。完全無欠の生徒会長様にしては、意外と小狡い真似をするんだな」
「ふん、何とでも言うがいい。私はバイクの為
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