第42話 妖精の想いと絶剣の苦悩
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ったのでヨシュアの提案に乗って二人は外に向かった。
「は〜、極楽、極楽……温泉って初めて入ったけど想像以上に気持ちいいわねぇ」
「ふぁぁ……なんだか眠くなってきちゃう」
「フィルちゃん、流石にお湯の中で寝ちゃったら危ないよ」
一方こちらの女湯の内風呂ではエステル、ティータ、フィーが仲良く温泉を堪能していた。
「ふぁぁ……フィルを見ていたらあたしも眠くなってきちゃったわ。体の疲れがお湯に溶けていくみたい」
「エステルさん、フィルちゃん。私、お二人に聞きたいことがあるんですけどいいですか?」
「聞きたいこと?なになに、何でも聞いていいわよ。ねえフィル?」
「ん、わたしもかまわないよ」
エステルとフィーが承諾するとティータは恥ずかしそうに質問をした。
「えっと、その……お二人はヨシュアさんやリートさんと結婚しているのかなぁって」
「…………ふえっ?」
「…………」
ティータの質問にエステルとフィーは言葉を失ってしまった。
「……えっと、ごめん。どうも上手く聞こえなかったみたい。あたしとヨシュアがなんだって?」
「あう……ですからぁエステルさんとヨシュアさんはもう結婚しているのかなぁ〜って」
「な、な、な……なんでそうなる訳!?」
最初は聞き間違いかと思ったエステルもティータの二度目の質問で意味を理解して大きな声を上げた。
「だ、だってお二人とも苗字が同じだし兄妹にしては似てないからてっきりそうなのかな〜って……」
「に、似てないのは血が繋がってないからっ!苗字が同じなのはヨシュアが父さんの養子だからっ!」
「あ、そーなんですか……えへへ、ごめんなさい、ちょっと勘違いしちゃいました」
「と、とんだ勘違いだわ。ねえフィル?」
エステルの説明にティータは若干納得いかなそうだが一応結婚しているわけではないと理解した。エステルはフィーも自分と同じで血の繋がっていない兄がいることを思い出して同意を求めた。
「…………」
「フィル?」
「……わたしはリートとそういう関係になりたいって思ってる」
「うえぇぇ!?」
フィーのまさかの発言に自分と同じ回答が来るだろうと思っていたエステルは驚いてしまった。
「フィルちゃんはリートさんの事が好きなの?」
「ん、異性として意識してる」
「そうなんだ!」
フィーの答えにティータは声を上げた。まだ12歳とはいえ女の子であるティータもこういう話に興味があるのだろう、目を輝かせながらいやんいやんと首を横にふっていた。
「それで!それで!いつから好きになったの?」
「ティータ、落ち着きなさいって……」
エステルはそ
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