第42話 妖精の想いと絶剣の苦悩
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かえしてもらうから」
「あはは……うん、その時は任せて!」
あたしはキリカさんから紹介状を貰ってラッセル博士に会いに行く事にした。
「じゃあ俺たちはここでお別れですね」
「ん、そうだね」
「えっ?どうして?」
外に出るとリート君とフィルが別れると言いだした。どうしてなのかしら?
「エステル、彼らはあくまでも保護された一般人なんだよ?これ以上は深入りさせられないよ」
「あ、そうだったわね。なら仕方ないか……」
「エステルさん、ヨシュアさん、ティータ、取りあえずはここでお別れですね。俺とフィルはエルモ村の温泉宿に向かうのでもし縁があったらまた会いましょう」
「また何かあったら相談して。力になるから」
「はい、リートさんもフィルちゃんもありがとうございました!」
二人はそう言って去っていった。
「折角久しぶりに会えたからもう少し話しをしたかったんだけどなぁ」
「また会えるさ、今は仕事を優先しよう」
「そうね。じゃあティータ、案内よろしくね」
「はい、それじゃ行きましょう」
あたしとヨシュアはティータに案内されてラッセル博士の工房へ向かった。
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side:フィー
エステルたちと別れた後、わたしとリィンは居酒屋『フォーゲル』で遅めの昼食を食べようとしていた。二人でうずまきパスタと黒胡椒スープを注文して来るのを待っている。
「……ねえ、リィン。良かったの?」
「ん、何がだ?」
「エステルたちについていかなくてもって事だよ。あのオーブメントが気になってたんでしょ?」
「まあな。でもこれ以上首をつっこんだらマズイ事になるかも知れないしエステルさんたちなら大丈夫だと判断したまでさ」
「そっか、リィンがそう言うならわたしも気にしないようにするよ」
リィンとおしゃべりをしていると注文していた品が運ばれてきた。パスタもスープもとても美味しそうだ。
「それじゃ頂こうか」
「うん、頂きます」
わたしはフォークでパスタを絡めとり口に運ぶ、ハーブをふんだんに使ったパスタはさっぱりとしていながらも味わい深い一品だった。
「うん、美味しい」
「このスープも黒胡椒がピリリと効いていて美味しいぞ」
わたしはパスタを絡めたフォークをリィンに向けた。
「はい、あーん」
「えっ、流石に恥ずかしいんだけど……」
「あーん」
リィンは最初は恥ずかしがっていたけど観念したのかわたしの差し出したパスタをパクリと食べた。
「どう、美味しい?」
「……ああ、美味しいな」
「じゃあ次はわたしの番だね」
わたしは
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