第34話 スタンドプレイ
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はロボス司令長官に後方勤務本部から極秘資料を持参したと面会を頼んだ。
「小官は後方勤務本部から来たフォーク中尉だ、ロボス宇宙艦隊司令長官閣下に重要書類を届けに来た」
「アポイントメントはお取りでしょうか?」
それを聞いて、苛つくフォーク。
「此は重要書類なのだ一刻を争う」
「それでは小官が預かり、司令長官閣下へお渡しいたします」
「少尉!此は極秘だ!一介の少尉が持つ物ではない!それにロボス閣下へ直接渡し小官が説明せねばならんのだ!」
「規則は規則です・・・」
フォークは遂に苛ついてあたり始める。
「少尉!事態は一刻を争うのだ、貴官の行為は正しく利敵行為だ!」
そう言われると、士官学校卒業したばかりで未だ職場に慣れていない気の弱い女性士官は何も言えなくなってしまい、等々涙が溢れていった。フォークは彼女を横目で見ながら、さっさと勝手に宇宙艦隊司令長官室に進んでいき長官室をノックした。
「誰か?」
ロボスの声が聞こえた。フォークは名前を名乗りながら返答が未だ無いのにも係わらず扉を開けて入っていった。部屋にはロボス大将と副官が居た。長官と副官は机で資料に目を通してながら話して居たのであろう、ロボスの机には資料の束が乱雑に置かれていた。ロボスは顔だけ上げて部屋に入ってきたフォークを見ながら諭すように話しかける。
「フォーク中尉だったな、貴官との面会と入室を許した記憶はないのだがな」
そんな事はお構いなくフォークは資料を入れた鞄を開けながら説明を始める。
「宇宙艦隊司令長官閣下、今回は第6次イゼルローン要塞攻略について作戦を持って参りました」
「フォーク中尉、私の記憶が正しければ、貴官は後方勤務本部勤務ではなかったかな?」
「それが何か問題が有りますでしょうか?」
「軍隊は法令により動くモノだ、士官ならなおさらである、本来作戦は統合作戦本部と宇宙艦隊との合作で決まるモノだ、貴官は越権行為をしている事になるのだぞ」
フォークの顔が醜く歪み、ロボスを怨むような目で見始める。それを見た副官が腰のブラスターに手をかけて万が一に対して備え始めた。
「小官は、同盟のためを思って作戦を持参したのです、それを見ずに門前払いとは!」
「中尉、大体今イゼルローン要塞攻略を行えるわけがない」
それでもフォークは、作戦を話し始める。
「前回の攻撃でイゼルローンは大損害を受けました、今なら攻略が可能です。艦隊を四個艦隊れば占領できます」
「それは希望的観測だな、フォーク中尉早く仕事に戻りなさい」
「閣下!」
「くどい!」
遂に副官がフォークを羽交い締めにして外へ連れ出し後方勤務本部へ送ったのである。
フォークが連れ出された後、ロボスはシトレに連絡を入れた。
「おう、シトレ、ロボスだ」
「朝
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