第五幕その九
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「勿論他のお部屋は見られないからね」
「お風呂にいても安心ね」
「外は見られてもね」
お部屋の中は違うというのです。
「だから安心してね」
「そうしてよね」
「お風呂を楽しみながら」
「夜の海の中の景色も楽しんで」
「寝ようね」
「わかったわ」
「わしもそうするからね」
「では私はね」
教授もにこにことして言います。
「夜の海の中を見てね」
「教授は学問ね」
「それを楽しむよ」
「そうするのね」
「絶対にね」
「それはいいことね」
「夜の海の中を直接見られるなんてそうそうない機会だよ」
それ故にというのです。
「この機会を逃さないよ」
「それじゃあ」
「楽しみにしているよ」
「僕はお風呂も楽しんで豪勢なお部屋でワインも飲みながら」
そうしてと言うモジャボロでした。
「そうしてね」
「景色も楽しむのね」
「そうするよ」
こうトロットに答えました。
「是非ね」
「それはいいことね」
「そうだね」
「ええ、今日も素敵な一日になりそうね」
「全くだね」
「お昼も夕方も夜も楽しみよ」
「全くだね、あと全部食べた後は」
どうするのかとです、モジャボロはトロットに尋ねました。
「デザートは何かな」
「ええ、ワインゼリーよ」
「ゼリーなんだ」
「そうよ」
それだというのです。
「こっちも楽しみにしておいてね」
「海の関係かと思っていたけれどね」
「何かこうね」
首を傾げさせて答えるトロットでした。
「海の関係のデザートはね」
「知らないんだ」
「それでなの」
「ゼリーにしたんだ」
「ゼリーに使う寒天で連想してね」
「だからなんだ」
「ゼリーにしたけれど」
それでもとです、トロットは言うのでした。
「どうかしら」
「ううん、寒天ならね」
モジャボロはトロットのお話を聞いてこう言いました。
「まあいいかな」
「そう言ってくれるのね」
「寒天は海草だからね」
それでというのです。
「いいかな」
「それじゃあね」
「デザートはゼリーを食べよう」
「そうしましょう、じゃあね」
「今日はね」
「海の景色を楽しみましょう」
こうお話して実際にでした、皆はお昼御飯の後は海の中に潜航してそうしてその景色を楽しんででした。夕方はディナーを海の上で楽しんで。
そしてです、夜にはでした。
上から満月に照らされた海の中を見ました、周りに色々な種類のお魚が泳いでいて海底もはっきり見えています。貝殻や珊瑚やイソギンチャク達がいる。
その夜の海を見てです、トロットはお茶を飲みながらうっとりとして一緒に見ている皆に言いました。
「本当にね」
「奇麗だね」
「ええ」
キャプテンにも答えます。
「これまで見たことがない様な」
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