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駄目親父としっかり娘の珍道中
第85話 後始末は自分の手でつけるのが世の中の鉄則 その3
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のに答えに辿り着かないと言うケースに行きつきかねない。
 名残惜しいが仕方ない。この摩訶不思議空間や何時の間に用意したトンデモハイテクな光景についてはギャグマンガ的展開だからと思ってスルーして貰うしかない。
 そんな事を思っていると、一同は何やら狭い空間へと到達した。
 あちこちに設置されてる見慣れないボタンやレバーの類に、一目じゃ何を意味しているのか全く分からないコンソールの数々。
 恐らく此処は何かしらの操縦席になるのだろう。
 それで、シュテルがメインシートに座り、銀時がサブシート。フェイトとはやては後部座席ってな感じで操縦席に落ち着いた所だった。

「あのぉ・・・なのはさん。これは一体何ですか?」
「現状を推測するに、徒歩で現場に行っていたのでは到底間に合いません。致し方ありませんが私が暇つぶしがてら用意しておいた秘密兵器を使用します」
「ちょっと待て! 暇つぶしついでにあんな恐ろしい物作ったのか? ってか此処何処だよ! 何だよこの操縦席は?」
「メインエンジン始動、各部稼働状況チェック・・・問題なし、反重力制御装置稼働、プラズマリアクターアクティブ、セイフティリミッターON、全システム問題なし―――」
「おいぃぃぃぃぃぃ! 人の話聞けやこらぁぁぁ!」

 慌てふためく銀時の横で冷静に起動準備に取り掛かるなのは(シュテル)を後ろでただ眺める事しか出来なかったフェイトとはやては、『あれ、なのはってこんな事出来たっけ?』としきりに首をかしげる事しか出来なかったのだそうな。

「ゲート開放! 発進10秒前・・・10・・・9・・・」
「おい、これ一体何なんだよ? ってか何処へ行くつもりだ? 色町なんて歩いてすぐの場所だぞ?」
「・・・6・・・5・・・4・・・」
「おい、お前少しは人の話を聞く癖をつける事をだなぁ―――」
「・・・1・・・0・・・発進!!」

 カウントゼロと同時にペダルを踏みこみレバーを引く。その後すぐに強烈な重圧が一同に襲い掛かる。
 誰もがシートにのめり込む形で瞬き一つ出来ないまま晴天の空を突き抜けていく。

「うごぎぎぎおぎぎぎいごいぎいいいいいい」
「つつつつつ潰れるううううううううううう」
「うががあっがあああああああががああああ」

 余りにも強烈な重圧なせいか銀時、フェイト、はやての三人共普段ならば絶対に出さないような奇天烈な声を発している。
 そんな中、なのは(シュテル)はとても険しい表情で操縦かんを握り締めている。
 やがて、晴天の空を突き破り、成層圏を抜け、満天の星空が輝く漆黒の宇宙へとその光景は移り変わる。

プスン―――

 ふと、後ろの方で嫌な音がした。まるで何かが切れてしまったかの様な音だ。
 何だろう、背筋がゾワリとしだしてきた。
 こう言う
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