第85話 後始末は自分の手でつけるのが世の中の鉄則 その3
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えてる事あるんやなぁ」
二人の言い分は銀時も納得がいく。
既になのは(シュテル)の言い分は半分暴走が入っていると言っても過言じゃない。
が、その原因には銀時も絡んでいるのだけれど。
「おいなのは、イチゴに関しての議論はそのへんにしておいて、いい加減仕事の話に戻ろうや」
「はい、ではイチゴに関する論議は一旦保留にしておきます。それで、二人の行方についてですが―――」
なのは(シュテル)は赤ペンで歌舞伎町内の一角を丸く囲む。
其処に二人が居ると彼女は推測しているようだ。
此処歌舞伎町の華とも呼べる色町に―――
「色町にあいつらが居るってのか?」
「私の予測が正しければ二人はきっとこの色町近辺で消息を絶っている筈です。なので、この近辺を捜索する事が事件解決の近道になると推測しました」
「因みに、何でそう思ったんだ?」
「寄生型知的生命体の次に取る行動は仲間を増やす事です。アルフ様は女性、それに対しザフィーラ様は男性。種子を増やすには絶好の素体と言えるでしょう」
「まだ引っ張ってたのかよそれ―――」
いい加減うんざりし始めて来た。
そろそろ本格的に叱った方が良いかな? そう思い始めていた時、なのは(シュテル)は突如として机上の操作パネルを弾きだした。
突如として揺れ出す万事屋。この揺れは自然の揺れではない。
人工的な揺れのそれだった。
「お、おい! 一体何したんだよおまえ」
「時間がありません! 皆さまは今すぐにこちらの椅子に掛けて下さい」
「えと・・・う、うん」
「わ、分かった」
納得がいかないまま、言われるがままに四人は対面席に座る。
ガコンッ―――
床下からそんな音がした。それと同時に座っていた椅子が床下へと降下していく。
降下した先にはいつの間に作ったのか無数の機械で作られた隠し通路があった。
まるでどっかのSF映画かひと昔前のロボットアニメのそれの類に近い。
「ちょ、ちょっと! これ一体何なの?」
「うひゃぁこら凄いわぁ。なのはちゃん家の地下にこんなんがあったなんてなぁ」
「って、ちょっと待てよ! 家二階だぞ! 一体どうやって繋げたんだよ?」
万事屋銀ちゃんはそもそも二階に座している。それなのに一同は地下に向って突き進んでいる。
一体どう言うからくりでこうなっていると言うのだろうか。
「その点に関してご説明したしましょうか?」
「いや、良い。お前の説明受けてたらそれだけで投稿スペースがなくなる」
本当は聞きたかったし、読者層に説明をする都合上聞いておきたいと言う関係上もあった。
だが、シュテルの説明は長すぎる上に論点からずれまくる危険性が高い。
下手すると散々迷走した挙句体力だけ無駄に浪費したって
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