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駄目親父としっかり娘の珍道中
第85話 後始末は自分の手でつけるのが世の中の鉄則 その3
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 実際ドラマで見る分には緊迫感溢れるシーンなのだが実際にやるとこれがかなり面倒くさい。
 
 現に、なのは(シュテル)がボードに江戸マップを張り付け、其処に二人の進言を元にあちこちペンでマーキングしたり書き加えたりしていく。

「ふむ・・・これはもしや!!」
「何か分かったの? なのは!」
「はい、これはもしかしたら・・・二人は既に|寄生型知的生命体(イチゴ)に寄生されてしまっている可能性が高い事が伺えます」
「「・・・・・・は?」」

 突然何を言い出すのか。と言わんばかりにフェイトとはやては目を点にしてしまった。
 銀時に至っては盛大に頭からずっこけてしまう始末。
 そんな一同の反応など無視するかの様に話は続く。

「二人の進言や昨晩の行動から推測するに、二人は既にイチゴに寄生されてしまい彼らの操り人形と化して江戸を徘徊していると言う仮説が立てられます」
「そ、そうなの!?」
「この図をご覧ください。私が先ほど調べたイチゴと呼ばれる知的生命体に関するデータです」
「おい、いい加減そのネタから離れろよ。もう読者はそのネタ読み飽きてんだよ。何時までも同じネタ使うのは素人以下だって世の漫才師さん達は言ってるとこだぞ」

 銀時のツッコミなど右から左に聞き流し、なのは(シュテル)はまた先ほどのイチゴを貪る虫の写真を張り付ける。
 相変わらず大きく赤く美味そうなイチゴをこれまた美味そうに貪り食らう虫の写真だ。
 しかもそれを無駄に大きくしてる。何時の間に拡大コピーなんてしたんだこいつ。

「えと・・・なのはちゃん、これが一体何を意味しとるんや?」
「この写真を見て二人は何も気づきませんか?」
「へ? ただの虫がイチゴを食べてるんじゃないの?」
「確かに、側から見ればそうでしょう。ですが、実際にはこの|寄生型知的生命体(イチゴ)が新たな肉体を得る為の寄生行為に過ぎないのです!」
「な、なんやてぇぇ―――(棒」

 既にはやては疑りまくってる。フェイトに至っては半目になってその写真となのは(シュテル)の推測を聞き流してる始末だった。
 そりゃそうだろう。一体何処の誰がイチゴ=寄生型知的生命体等と思うのだろうか。
 断言しよう。誰もいない。
 そう、誰一人としてイチゴを寄生生物などとは到底思わない。
 だって、イチゴは『果物』なんだから。

「は、はやて・・・どうしよう・・・なのは・・・変な方向に話持って行っちゃってるみたいなんだけど」
「私もそう思ってたところや。そもそも何でイチゴが出て来るんや? 私らイチゴなんて一言も言ってへんのに」
「分かんない。でも、なのはってたまに何考えてるのか分かんない時があるし」
「せやなぁ。私も同じや。なのはちゃん良い子なんやけど時々私らには及びもつかない事考
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