暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十五話 ナンバーズ 3
[9/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
買ってくるから。先に寝てて」
上擦った声で、しどろもどろになるティアナ。
普段なら、流石のスバルもティアナの様子がおかしいと気づくのだろうが、
「んー、おやすみぃ……」
寝ぼけているスバルは、そのまま夢の中に潜って行った。
「ふぅ」
かなり慌てていたティアナは、一呼吸おいてから休憩室へと向かった。
「……ったく、キャラじゃないでしょ。何を浮ついてんだか……」
ブツブツと呟きながら、ティアナは休憩室に近づいた。
「あれ?」
すると、休憩室から誰かの話し声が聞こえてくるのに気づく。
ティアナはそっと窓から中をのぞき込む。
そこには、アスカとアルトが何やら楽しそうに話していた。
”アスカって、アルトと仲いいよね”
昼間のスバルの言葉が脳裏を過ぎる。
チクリ
複雑な、言葉にし難い感情がティアナの胸を刺す。
寂しいような、悲しいような。
ポツンと置いて行かれたような感情。
アスカは笑ってアルトと話をしている。アルトも、楽しそうにそれに答える。
普段のアスカの笑顔とは、また違う笑顔。
アルトの笑顔も、また普段とは違うように見える。
二人だけが知っている、そんな笑顔だ。
入ってはいけないような雰囲気。
ティアナがそう思った時、
「あれ?ティアナじゃん。どうしたんだよ?」
アスカがティアナに気づいた。
「う……」
いまさら立ち去る事ができなくなり、覚悟を決めて休憩室に入るティアナ。
「ちょっと眠れなくてね、ジュースでもって思ったの。なんか楽しそうに話してたわね?」
極力、平静を装うティアナ。
「まあね。キャロの事をいろいろ聞いていたんだよ」
嬉しそうにアスカが話す。
「キャロの事?」
ジュースを買ったティアナがアルトの隣に腰を下ろす。
「ああ。ほら、なるべく一緒にいるようにはしてるけどさ、プライベートの事とかは分からないじゃん?だから、アルトさんに部屋ではどうなのかって聞いてたんだよ」
「そうそう。私もエリオの事を聞けるしね。何だかんだで、フェイトさんにも頼まれているし」
アスカとアルトの話を聞いて、ティアナはスバルが言った事を思い出す。
”エリキャロの事で色々話しているみたいだよ?”
でも、本当にそれだけなのだろうか?そんな思いがティアナを過ぎる。
そんなティアナの気も知らず、アスカが続けた。
「そしたらさ、キャロがなんて言ってたと思う?」
ニコニコしながらアスカがティアナに聞いてくる。
「そうね……お兄ちゃんができたみたい、とか?」
内心を悟られないように注意しながらティアナが答えると、アスカは驚いたように目を
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ