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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十五話 ナンバーズ 3
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スカを責めてないじゃない!)
そう思っても、口には出せないティアナであった。
「アスカくーん、そろそろ次いくで?」
「あ、はい、どぞー」
あっさりと立ち直って、アスカがモニターに目を向ける。
「その砲撃手が使用していたと思われる遺留品がコレ」
シャーリーがイノーメスカノンを映す。
「魔力ではない、何らかのエネルギーで作動するカノン砲。エネルギー以外にも、口径が合えば質量弾も撃てる構造になっているわ」
その説明を聞いたアスカの目が少し鋭くなる。
「……つまり、殺人を視野に入れた構造、って事か」
アスカの言葉に、司令室の空気が冷える。
「……そうね。相手はそこまでの行動オプションを持っている、と考えた方がいいわね」
ティアナの言葉は、重い物だった。だが、
「今更だな。相手がどんな手で来ようと、オレ達のやる事は決まってる、だろ?」
な、とティアナに笑いかけるアスカ。
「アタシ達は管理局員。その職務を全うするだけ。みんなで力を合わせてね」
虚勢ではなく、ティアナは自然にそう言った。
過度な自信ではなく、本当にチームで力を合わせる事の強さを知っている言葉だ。
はやては、そんなフォワードメンバーを頼もしげに見る。
「ほな、一休みしたら今日の分の報告書、作成してな。アスカ君は砲撃手絡みの部分からや」
はやてに成長を感じさせたフォワードメンバーは、敬礼してそれに答えた。
「「「「「はい!」」」」」
傾いた日が、辺りを朱色に染める時刻。
なのはは聖王病院から念話でフェイトと話をしていた。
『検査の方は一通り終了。大きな問題点は無さそうだから、これから六課に戻るね』
『うん、了解』
『フォワードの子達は?』
『元気だよ。エリオとキャロの怪我も割と軽かったし。報告書を書き終えて、今は部屋じゃないかな?』
『そう』
そんな話をしている時、なのはは売店を通りかかる。
ふと、その棚の一番上にあるヌイグルミに目がいく。
『私も、戻って報告書かかなきゃ。今回は数多そう』
念話をしながら、なのははウサギのヌイグルミを手に取る。
『大丈夫、資料とデータは揃えてあるから』
『にゃはは、ありがと』
売店でヌイグルミを購入したなのはは、まだ目を覚まさない少女のいる病室に向かった。
眠っている少女の枕元に、ウサギのヌイグルミをそっと置く。
「ママ……」
その時、少女がうわごとのように呟いた。
なのはは、少女の頬を優しく撫でた。
「……大丈夫だよ、ここにいるよ。怖くないよ」
安心させるように、穏やかに語りかける。
「ママ……」
繰り返
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