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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十五話 ナンバーズ 3
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そして、場面が変わる。あの高架橋のシーンだ。

「突然現れたこの少女。地面から出てきたけど、どうやら無機物の中を泳ぐように移動できるみたいね。詳しい情報が無いから、はっきりとした事は言えないけど」

水色の髪をした少女がエリオに襲いかかり、ケースを奪った後、ルーテシアとアギトを救出しているシーンが映し出される。

「なんだよ、これは!?」

話は聞いていたが、映像を見たアスカは信じられないと首を振った。

「今までこんなレアスキルなんて聞いた事はないな。シャーリーの言う通り、無機物の中を泳ぐように移動してるし、自分に接触している物にも同様の効果があるみたいや。それは召喚士の女の子を救出している事から分かる」

はやての言葉に、シグナムが頷く。

「この能力に一番近い系統なのは、移動系でしょうか?」

「召喚士に無機物移動のレアスキルを持つ少女。この二人が組んでいるとなると厄介やね。シャーリー、次お願いや」

「はい。次は空での事なんだけど、空戦型ガジェットの記録は飛ばして、Sランク砲撃があった所からね」

はやてに促され、シャーリーが画面を切り替える。

「犯人は二人、幻影使いと砲撃手ね。レイジングハートさんとバルディッシュさんのメモリーに写っていたのがコレ」

シャーリーが一人ずつ映像を出す。

「メガネの彼女が幻影使い。こっちのセンサーを完全にだます程の高度な幻影を使うわ。海上のガジェットも、おそらく彼女の仕業でしょうね」

モニターにはクアットロが映っている。

レアスキルの少女、セインと同じようなボディスーツを身につけている。

「そして、Sランク砲撃を撃ったのが、この娘」

画面が切り替わり、栗毛色の長い髪をした少女が映される。

「あっ!」

その少女を見て、アスカが声を上げた。

「ど、どうしたの、アスカ?」

目を見開き、口をパクパクさせて驚いている彼を見て、ティアナが尋ねた。

アスカは震える手でモニターに写っている少女を指さした。

「オ、オレ……この娘に………アイス奢った」

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

はやてはもちろん、司令室にいた全員が叫び声に近い声を上げる。

「いや、だってさ……サードアベニューのバス停付近で道に迷っていたから、一緒に探そうって……」

ガシィッ!

言い掛けたアスカの肩をスバルが強く掴む。

「……どこのアイス屋さんのを奢ったの?」

「はぁ?」

「どこのアイス屋さんのを奢ったの!まさか、サードアベニューパークの中のじゃないよね!?」

ギリッ!

「いだだだだだ!」

肩を掴むスバルの手が強くなり、アスカは堪らず悲鳴を上げた。


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