暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十五話 ナンバーズ 3
[3/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に人差し指を突きつけた。

「アンタね、アタシが物に釣られるとでも思っていたの!?」

「い、いや、そんな事は思ってないよ!」

逆効果だった事にアスカは焦る。

「少しは考えて喋りなさいよ!」

そう言葉を叩きつけて背を向けるティアナ。

「あ……う……」

アスカはオロオロとし、何も言い返せずにショボンとしてしまう。

『ア、アスカさん、ごめんなさい!ボクのせいで……』

良かれと思ってアイデアを出したエリオが慌てる。

『……エリオのせいじゃないよ。オレがもっと真剣に謝んなきゃいけなかたんだ……ごめんな、変な事を聞いて』

エリオにそう念話で返し、落ち込んだ表情でアスカは歩く。

『何か、ちょっとかわいそうだね』

さすがに同情したのか、スバルが隣を歩くギンガに念話で話しかける。

『そうね……ティアナ』

見かねたギンガがティアナを呼ぶ。

『何ですか、ギンガさん』

答えはするが、振り返らない。かなりご機嫌斜めのようだ。

『いい加減、許してあげたら?確かに、女の子に対して”拳銃ダコが硬い”なんて言われたら頭にくるかもしれないけど』

『嫌です!アタシはセンターガードで、拳銃型デバイスを使ってるんだから、拳銃ダコができてあたりまえじゃないですか!それをわざわざ言うなんて、無神経過ぎますよ!』

即答のティアナ。

やれやれ、と言わんばかりにギンガが苦笑する。

『デリカシーは無かったかもしれないけど、それは育ってきた環境がそうだったんじゃないかしら?スバルから聞いたんだけど、アスカって099部隊の出身なんでしょ?あそこは男所帯で愚連隊って言う話だから、色々大ざっぱなんじゃないかな?』

『環境……』

ギンガに言われて、ティアナは思い出す。

アスカは幼い頃に次元漂流して両親と死に別れた。

何も分からないまま、099部隊に入隊して、そこで育った。

「……」

あの時、拳銃ダコが硬いと言われて、頭にきたのは確かだったが、ここまで拗れるような事ではなかった筈。

なのに、なんでこんなに怒っているのだろうとティアナは考えた。

『ティアナ。もしかしたらなんだけど、あんな言葉を言われて、少し悲しかったんじゃないの?』

『え?』

『アスカはたぶん、ティアナを信頼できる仲間だって思っているんだと思うよ。だから、ティアナには女の子としてではなく、気が置けない仲間って感覚なんだよ。でも、ティアナは女の子として接して欲しかったのかな?て思ったんだけど』

いつもなら、そんなことありませんと答える所だったが、ティアナはそれを否定できなかった。

『ああ、今のは私の勝手な想像だから、気にしないでね』

何となく、ギンガの言い
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ