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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十五話 ナンバーズ 3
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少し拗ねたようにアスカが言う。

「その……オレ、099での経験しかないし、あそこは野郎しかいないから、女の考えなんてイマイチ分かんないし……だから、ティアナにはまた不愉快な事を言っちゃうかもだけど……その時はまた注意してくれよ」

しどろもどろになりながら、アスカは話す。

(なんだ。結構悩んでいるんだ、そういう所を。可愛い所もあるじゃない)

普段は見せない、アスカの別の面を見れた事に、ティアナは少しだけ嬉しくなる。

「じゃあ、改めて仲直りの握手。今度バカ言ったら許さないんだから」

「え?あ、あぁ」

いきなりそんな事を言われて、少し戸惑うアスカ。だが、すぐにティアナの手を握る。

「その……なんか照れくさいな」

ヘリでは大胆にも手を撫でくり回していたアスカが、頬を赤くする。

「フフ。まあ、良いものが見れたわよ」

日常は見せないアスカの照れた表情を見て、ティアナは微笑んで手を離した。

「じゃあ、お休み。また明日ね」

軽く手を振り、ティアナは休憩室を後にした。

「……何だったんだ?」

アスカは不思議そうに、自分の手を見た。






同刻、108部隊、部隊長室。

「……以上が今日の報告になります」

部隊長のゲンヤ・ナカジマに報告書を提出するギンガ。

「おう、ご苦労さん。つうかよ、報告書を出すんだから、わざわざ報告までするこたぁねぇだろ?」

生真面目なギンガに苦笑するゲンヤ。

「聞きたい事があったから、ついですよ。父さん」

「……召喚士の事だな?」

ゲンヤは報告書に目を通しながら言う。

「はい……もしかしたらと思って……」

ギンガは、少し言いにくそうにゲンヤを見る。

「部隊長として言うなら、可能性はある、だな」

ゲンヤは淡々と答える。そこに、特別な感情は無いようにも見える。

「……父さんとしてなら……ゲンヤ・ナカジマとしてなら、どうですか?」

「……」

ゲンヤは報告書を机に置くと、お茶を一口啜った。

「このルーテシア・アルピーノと名乗る少女。間違いなくメガーヌ・アルピーノの娘だろうな。目元がそっくりだ」

先ほどとは違い、ゲンヤの口調は重い。

「よく覚えていたな、メガーヌの事を」

「……母さんが亡くなった時、やっぱり私もショックがあったけど、でも知りたかったの。なんで母さんが死んだのか。それで色々調べているうちに、母さんの仕事の事や、メガーヌさん、ゼストさんの事を知ったわ。だから、もしかしてって思ったんです」

「そうかい……まあ、この事は八神には俺から報告しておく。ギンは出向準備をしておいてくれ。近々、辞令がでる筈だからな」

ゲンヤはそう言
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