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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
番外編 妖精の尻尾の日常。その1
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―――――X777年 マグリノアの妖精の尻尾のギルド―――――



「…相変わらずだなァ…」

クエストが終わった後にギルドに帰って報告しに足を向いてきたが、ドア越しから聞こえる喧騒が大音量で溜息を零す。

だが別にこれは嫌いなどではない。むしろみんながいつもみたいに元気なのならオレにとっては良いことだし、好ましいのだ。
だが…オレが飯を食っている時にやってくるのはやめてほしい。食事中に妨害されたときには止むを得ずに乱闘してしまった。
途中にラクサスも何故か混ざったことに対してその年一番に驚愕したが。
思えばこの喧騒は新しく入ってきた子供たちが来てからだった。
最初は最初に来た桜髪のマフラーを巻いてる男の子、ナツ・ドラグニルと裸族のグレイ・フルバスターが喧嘩していた時…そう、鎧を着こなしているエルザが二人の仲裁に入って止めたら二人がエルザに悪態を吐いて、堪忍袋が切れたエルザが乱入して始めたのだった。
そして、それが悪化して、周りのみんなや自分を含めて喧嘩祭りになったのだった。
…あの後ギルドが軽く壊れてしまってマスターが涙を流したのは今でもはっきり覚えている。
とてつもなく反省した。申し訳ぬ…次は……次はなんとか…うん、食事の妨害以外なら止めるよ(フラグ)

そういえば、エルザと髪の色が似ていて兄妹だとからかわれた時があったなぁ…。
あの時は偶々イチゴケーキをエルザにあげただけなのにからかわれて、その時エルザが「貴方みたいな人が兄なら私も安心できる」と言われた時は本当に兄になろうかと血迷いかけた。
その時何故かラクサスが「お前と兄弟になれんのはオレだけだろ」と不満気な顔で告げられた時はそれも悪くないな、と返した。その時のラクサスは「当然だ」と満足そうだったことと、エルザが少し不満気だったことに対して分からない空気になったが…。
あの時のグレイがオレを見る目線がバカを見る目だったのが解せなかった。カナが苦笑いだったけど。

さて、回想はここまでにして中にに入ろう。花粉症になっちまったら遅いし。報告だけして早く帰ろう。
クエストで疲れて眠いんだ。とっとマスターに報告しよう。


そう心の準備を済ませてギルドの扉を開けようとしたら、ドアが内側から開かれる…ん、誰か出るの?
…ってこの気配は

「やっぱりレッドか。何している。さっさと入れ」

「あ、ラクサスか。気づいていたのか?」

 ラクサスがドアを開けてくれていた…。オレの気配に敏感なのか?修行での一環みたいに覚えてしまったのだろうか…強くなったなぁ…。

それと、オレの質問にラクサスが「たりめえだろ、オレを誰だと思っていやがる」と一言を言っていつもオレと座る席に座った。あれ、机の上に飲み物…てか最
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