暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
241―Ex.幻想閑話集
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う等式を立てた事もあったが、とんでもない思い違いをしていた事を改めて突き付けられる。俺が弱い≠ニ云う訳ではないと思いたいが──それでも紫の底(IQ)は計り知れない。

「……降参(リザイン)≠セ」

「やはり真人とやるのは中々良いわね。……でも、今回は終盤気を抜いてたわね」

「……今に思えば無きしも非ずだな──さて…」

感想戦はさておき、うちにスキマで直接的に訪問してきた理由を言外に問えば、紫も態度を改めて単刀直入に切り出してきた。

「しばらく月≠フ方が騒がしくなるわ」

月=B

その言葉で、この前月へ昇って往く月の羽衣≠ェ騒ぎになっていたのを思い出し、紫が何を言いたいか大体判った。

「……また月≠ニおっ始めるのか? 今度は霊夢を使って」

「あら、話が早いわね」

「いきなり紫が修業つけてやる≠ニか言ってきて意味不明なんだけど!≠ニか、あれだけ霊夢から愚痴られてりゃあな…。それに、レミリアもこの前≪妖怪の賢者≫から月に行け≠ニ唆されたわ≠ニか言ってたし…」

「……貴方って変なところで多芸よね…」

俺が霊夢とレミリアの声をPSI(サイ)≠フちょっとした応用で真似てやったら、それが予想以上に似ていたのか呆れ顔の紫。

……しかし、月≠ノ純粋な力勝負を仕掛けるなんてあの姉妹≠ェ居る以上負け確である。こう表現しよう──例の第一次月面戦争≠ナ一番辛酸(しんさん)を嘗めさせられた当人である紫も、それを忘れているはずがない。

そこら辺気になった事を()いてみる事にした。

「……で、紫にとっての勝ち≠ヘ?」

「私にとっての勝ち>氛氓サうね、人間≠ニして生きるのならやっぱり妖怪≠怖がってもらわないと」

「……それなら標的(ターゲット)は輝夜──いや、この場合だと永琳か」

紫は「大正解」と、よくぞ気付いた≠ニ云わんばかりに宣う。要はつまり、紫は永琳に一杯食わせたいのだ。……云うなれば八雲 紫プロデュースの、≪月の賢者≫ドッキリ大作戦=`ネタバラシは無いよ〜>氛氓ニでも云ったところか。

……などと、諧謔(かいぎゃく)混じりに考えていると紫からジト目が飛んでくる。

「……何やら、愉快で不愉快な事を考えなかったかしら」

「滅相もない」

紫は「……さて、話を戻すわね」と話を切り替える。

「今回月≠ニ事を構えるにあたって貴方に要請があるの」

「要請≠ヒぇ…」

「そんな難しいことでは無いわ。……早い話が…」

「現状維持>氛氓セろう?」

「……うふふ、やっぱり貴方との話は会話が弾んで楽しいわね」


そう紫の言葉尻を奪ってやれば、俺と居る
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