【ハリー・ポッター】編
240―Ex.ちょっとした閑話集
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──故人であるはずの、ダンブルドア校長先生の声が聞こえて、思わず変な声をあげてしまう。……無意識下の考察を聞かれてしまっていた。普通に恥ずかしい。
羞恥心に悶え、遠き地にて闇に沈んでしまいたくなりながら後ろを振り返れば、そこにはやはりアルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドアその人が。
……そこでふと違和感に気付く。
ボクはロンみたいに仙術こそ使えないが、≪プロメテウス≫のメンバーの中でも一定の水準に至っていると自負しているので、魔法ケイドロ≠ナ培った気配察知≠ノは自信がある。
だから、背後の気配に気付かない≠ネんて、まずあり得ない≠フだ。
(……んー、だとするとダンブルドア校長先生がいきなり現れられた≠フは、ボクが許した≠ゥら? ……うん、そういうことにしておこう、そうしようっ)
ダンブルドア校長先生がいきなり現れた件については、無理矢理そう納得付けた。
……希望的観測でしかないが、全裸を見られてしまった可能性があるのだ──そう思い込まないとやっていられなかった。
閑話休題。
それから4つ、5つ──トレローニー先生の、予言♂釈についての話や死の秘宝=Aヴォルデモートのうっかり≠ノついての話をしたりしたあと、気になっていた事≠ダンブルドア校長へ投げ掛けてみる。
「あ、そういえば校長先生、訊きたい事があるんですが」
「何かな、アニー」
「……遺言のアレ=A本当に良かったんですか?」
「アニーの云う遺言のアレ∞≠ニは──もしかしなくても“賢者の石”の製法≠フことかの?」
「はい」
ボクは短い首肯で返す。……ダンブルドア校長先生の遺言に書かれていた暗号──単純なたぬき暗号と鏡文字の複合暗号を解読して見れば、何とそこには“賢者の石”の製法≠ェ記されていて、解読した時の驚きは今でも鮮明に思い出せる。
「構わぬ」
しかしダンブルドア校長は、あっけらかんと宣う。
「ボク達が“賢者の石”を悪用したりとか…」
「それは無いと儂は信じておる。……ニコラスとペレネレも長生きしているのじゃ──君達3人が長生きする事についてもそう悪いことではないじゃろう」
「……いや、フラメル夫妻みたいに600年とか生きるのはちょっと…」
「ほっほっほっ、儂の思っていた通りの答えじゃ。……しかし、そうでは無いのがヴォルデモートなのじゃ──知っての通り、あの者は死≠ニ云うモノを多大に恐れておるからの」
ダンブルドア校長先生の云う通り、確かにヴォルデモートは死≠ニ云うモノを恐れている。
……とそこで、ヴォルデモートは行き着く
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