【ハリー・ポッター】編
239 そして…
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≠ネんて荒唐無稽な情報ではまず動かない。
それなら、では、何故ベラトリックス・レストレンジが自ら動いているのか?>氛氓ニ云う、ご尤もな質問に行き着く事になるのだが、それは今日の号外の誌面の一面に載っていた≪闇の帝王≫、アニー・ポッターにより打倒≠ニ云う記事と一緒に掲載されている写真に起因している。
そもそもそれ以前に、なぜ今もこうして浮き足立っている民衆は予言者≠フ情報だけでヴォルデモート卿の死亡を確信出来たのか。……その答えは単純明快。
その写真≠ェアニー・ポッターがヴォルデモート卿の亡骸の横に立っている≠ニ云う──ヴォルデモート卿の死亡を決定的にするモノ≠ナあったからだ。
そこへ魔法省奪還≠竄辯ホグワーツ解放≠ネどと、歓ぶべきことが報せられたのだ。そうなれば、ベラトリックス・レストレンジとてある事≠確認するため、グリンゴッツを訪れる必要があった。
……敬愛しているわが君≠ゥら預かっていた、わが君の命と同じくらい大切なモノ≠フ安否を確認するためにグリンゴッツへ踏み入れる。
ここで少しだけ話が変わるが、この世界の闇の陣営≠ノとって一番の邪魔≠ヘ誰だったであろうか。……云うまでもなく、【ハリー・ポッター】シリーズの原作知識≠持っているロナルド・ランスロー・ウィーズリーである。
原作知識≠ニ云うものは、酒に近いものだ。依存してしまったら正しく物事が理解出来なくなる猛毒になるだろうが、巧く扱えれば今≠フ様に百薬の長ともなりうる。……その巧い扱い方≠フ一つが、半確定未来を念頭に置いての多角的視点からの考察≠ナある。
……とどのつまり、何が言いたいかと云うと…
――“忘却せよ(オブリビエイト)”
ベラトリックス・レストレンジがグリンゴッツへ意気軒昂に入ろうとした瞬間、“透明マント”でその身を隠したロン・ウィーズリーによって、彼女は記憶の一切を喪ってしまう。……ロンからしたら、分霊箱≠確認しに来る≠ニ、ベラトリックス・レストレンジの動向を予測する事なんて朝飯前であったのだ。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE ロナルド・ランスロー・ウィーズリー
「うーす、終わったぞー」
「お、もう終わったの?」
「……おかえりなさい」
【ダイアゴン横丁】にてベラトリックス・レストレンジに、本来ならネビルがやるべき事なのだが──お似合いの末路≠くれてやってから昨晩から場所を移していて、明朝の忙しさ≠艪ヲかまだ主人であるシリウスが帰っていないブラック邸に戻ってきてみればアニーから何ともない返事が─
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