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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
238 決着
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から在る自己犠牲の魔法──判ってしまえばどうという事はない」

「けど、その自己犠牲の魔法のチカラ≠ナ十年以上もの間、辛酸(しんさん)を嘗めさせられたんだろう?」

「確かにそれは認めよう。……しかし貴様も理解しているだろう? 貴様が成人して以来その守護魔法≠ニやらの効力が切れていることを」

ボクは短く首肯する。そんな事今更ヴォルデモートに言われるまでの事でもないことだ。

……ヴォルデモートは頷くだけで──未だ杖すら抜かず抵抗を見せないボクを見て、命を捨てたのかと思ったのか「潔いことだ」と既に勝ったかの様な科白(セリフ)の述べ、改めてボクに杖を向ける。

そしてヴォルデモートはその呪文≠唱える。

「“息絶えよ(アバダ・ケダブラ)”!」

SIDE END

SIDE ロナルド・ランスロー・ウィーズリー

「“息絶えよ(アバダ・ケダブラ)”!」

「……おっと」


――“立て(エレクト)”


お辞儀さん≠フ放った死の呪文≠ヘアニーに当たり、アニーとお辞儀さん≠フ両者はその場に崩れ落ちそうになるのを直立魔法≠ナ補助してやる。……もちろんアニーだけを。

「……やっぱ、死亡判定にならなかったか」

アニーが死んでなく、アニーに残っていた寄生虫≠フ気配が消えているのを確認する。

「それにしても──保険≠ヘ無駄になったか…」

アニーの17歳の誕生日プレゼントとして渡したネックレス──“リレイズ”が付与(エンチャント)してある“蘇りの石”≠思い出しながら重ねて呟く。

そして次はアニーと一緒に倒れ伏したお辞儀さん≠ノ近づき──杖と“護りの指輪S”をひったくり、更には追い打ちとばかりに…


――“石になれ(ペトリフィカス・トタルス)”


全身金縛り術≠フ効果によりお辞儀さん≠ヘ地面の上で[I]の字となる。しかもドライグの杖≠ナ掛けてあるので、まず解呪は不可能だろう。

……するとそこで、アニーが目を覚ます。

「うっ…」

「起きたか。……具合は?」

「……そこそこかな。……なんか分かるってばよ空間≠ンたいなところでダンブルドア校長先生に会った」

「ふっ──ジョークが言えるなら余裕そうだな」

手をグーパーさせながらアニーは諧謔(かいぎゃく)する。

(やが)て感覚を思い出したのか──「よしっ」と声をあげると、杖を抜き、今もなお地に伏しているお辞儀さん≠ヨ向け、最後の行程≠ノ取り掛かる。

「“息絶えよ(アバダ・ケダブラ)”」

アニーの杖から、緑の閃光が(ほとばし)り、お辞儀さん≠ノ当たる。

こうして、あっけなくイギリス魔法
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