暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
237 墓参り
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ちであるからだ。

……早い話がアニーの両親の墓参りのついでに、いよいよお辞儀さん≠ノ王手を掛けに──分霊箱(ホークラックス)≠壊しに、ゴドリック谷へ訪れていた。

(……っ、ビンゴ…!)

ゴドリック谷に姿あらわし≠して、まずは仙術でいつもより意識的に──1km以上に探知範囲を伸ばし、在って欲しかった気配≠察知して、破顔しそうになるのを(こら)える。

どうやら10月31日≠ニ云う日付に強い意味を見出だしているのは俺達だけではないらしく──もしくは俺達以上にお辞儀さん≠ヘ、10月31日≠ニ云う日付に関して重く考えている様だ。

……その証拠が今しがた仙術で察知した在って欲しかった気配≠セ。……お辞儀さん≠ヘ俺達が──と云うより、アニー・ポッターが今日(こんにち)である10月31日に墓参りに来るのを予測してくれていたらしい。

(……しかも、他の知った気配≠ェ無いってことは…。……お辞儀さん≠燗儀してるだろうなぁ…)

三人で墓地があるであろう教会の方へ歩きながら、他人事ながら俺はそんな事を考えていた。

今日(こんにち)──1997年10月31日のゴドリック谷は、アニー・ポッターが成人して初めて迎える両親の命日かつ、両親が逝去(せいきょ)した場所であることからして、アニー・ポッターが訪れる公算が高い場所≠ニ云っても良い。

そこに他の知った気配>氛氓ツまりは、≪死喰い(デスイーター)≫が居ないと云う事は、お辞儀さん≠ヘ≪死喰い(デスイーター)≫へと本格的に見切り付けだしたと云う事だ。

「……ここよ」

ハーマイオニーの言葉にメインの意識を呼び起こす。サブの思考でアニーとハーマイオニーの会話をしながら、メインの思考でお辞儀さん≠フ現状についていろいろと考察している内に目的の場所>氛气Wェームズ・ポッターとリリー・ポッターの墓前に辿り着いていた。

墓標には以下の様に記されている。


――――――――――――――


ジェームズ・ポッター
1960年3月27日生、1981年10月31日没

リリー・ポッター
1960年1月30日生、1981年10月31日没


最後(いやはて)の敵なる死もまた滅ぼされん


――――――――――――――


最後(いやはて)て…)

「……これくらいしか出来ないけど」


――“花よ(オーキデウス)”


俺が形式ばった表現に嘆息していると、アニーは両親が永遠に眠る場所へ花を添える。ハーマイオニーはそんなアニーに寄り掛かるがアニーは「大丈夫だよ」と優しく、朗らかな口調でを安心させた。

アニーの雰囲気が元に戻ったのを確認したのか
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