【ハリー・ポッター】編
237 墓参り
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ここは大人しく財布を出しといた方が身のためだ」
それはある意味御約束≠ニ云うもので。
上の三家トばしは入店直後のちょっとしたデモンストレーションだとして、その後は大きく勝ったり巧く負けたりしつつ卓を変えながら巧く≠竄チていたのだが、それでも勝ち過ぎたせいか雰囲気の悪くなった雀荘を出て数分後の事。
時間も良い感じだったし、集積所≠ヨ金を回収しに行き、それからアニーとハーマイオニーが待っているアジトに帰ろうと、姿くらまし≠ェ出来る様な路地裏へと足を踏み入れながら有名な処刑用BGMを口ずさんでいたら、本当に──冗談抜きで指先一つでダウン出来そうな輩に背後から声を掛けられた。
後ろを見るまでもなく声で判る。三人とも特に≠゙しったやつらで、俺が雀荘を出るまで律儀に待っていたのだろう。
雀荘側が雇った代打ち屋なのだろうがサマ≠ネんて使ってきたので、某・黒ずくめ≠謔しくツモ運を弄ってやり調子を上げさせたところで、憔悴した振りをしながらレートの引き上げを申告してから八連字一色大四喜四槓子四暗刻単騎≠ニ云う──もはやロマンですらあるセプタプル役満で綺麗に三家トばししてやった。親ツモだったので112000オール。……やはりイカサマはバレない様に≠ナある。
……しかし彼らある意味に於いて幸運だと云える。もしもこれが本家≠ネら生存出来ている幸運≠ワで吸い尽くすので、俺はまだ有情だろう──悪趣味なのは否定しないが…。
閑話休題。
(……これが、マンガとかだった主人公が助けに来てくれるんだろうがなぁ…)
「……ふんっ!」
現実逃避気味にそんな考えるが、慈悲を掛けてやる理由も思い付かなかったので、覇王色≠ぶつけ、三者三様に泡を吹きつつ崩れ落ちる。
それをちゃんと見届けた俺はこの場所から姿をくらます=B……“己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)”を解くのを忘れずに…。
更にそれから二日が経過して10月31日──ついぞその日≠ェ来るのであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
10月31日。ハロウィーン。平素ならハロウィンの雰囲気で色めきだっているが、お辞儀さん(テロリスト)≠ェ猛威を奮っている今日日の魔法界は自粛ムードが漂っている。
そんな10月31日を迎えた俺達三人の姿は、ゴドリック谷に在った。
10月31日≠ニ云う、今日の日付は、この【ハリー・ポッター】な世界線に於いて、一部の人物達からしたら、ハロウィン以上に強い意味を持っている。……アニーの両親であるジェームズ・ポッターとリリー・ポッターがピーター・ペティグリューの保身からの裏切りで命を落とした日に
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